放課後は 第二螺旋階段で

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「栗林かなえの犯罪 (PFコミックス)」 吉野朔実


水族館で出会った言葉をしゃべらない謎の美少女・かなえに、エリート会社員の樋口は心を引かれた。筆談でかわす会話は新鮮で刺激的だった。やがて彼女のすべてを知りたいと思うが・・・。表題作他、「誰もいない野原で」「ピンホール・ケイブ」「プライベート・ウィルス」を収録。
 思想を文字化した「決めセリフ」に収束させるためだけに作られたかのような物語と世界という雰囲気を感じたのですが、こういうのって良いのか悪いのか・・・自分はあまり好きになれなかった。


 表題作の主人公の「ぼくは何者にもなりたくない!」という感覚はとてもよく分かるのだけど、その答えは「自分の意思では選べない、自然となってしまう何者か」にならなければならないということ?



ちゃんとした評を書いている方のところにリンク。
http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/kuribayashi.html