放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

第3話 「柔らかい角」


村人達が次々と失聴する。雪深き静かな山村。その静寂には、音を喰い尽くす蟲が関係していた・・・。

 第一巻収録のこの話は、既刊6巻の原作全体の中でも特にお気に入り。

  • 「聴覚」がテーマになる今回は、音があるアニメになると原作を覚えていても質が違った面白さに。音の変化で見ていて一瞬戸惑わされるところは良かったけれど、変化している時間がちょっと短かった?
  • 時間数的にこれ以上が不可能なくらいの出来だと思う。原作は40ページくらいあって理屈や昔の話をしている場面が多いものなので、25分アニメにするには長い。長いのでやっぱりちょっと説明調。*1
  • 短縮されると、「奇病」の原因を「探る」というミステリ性が前面に出てきて、「奇病」や「解決」を描写するのに使える時間が減って、人間ドラマがやや省略されてしまう?
  • 「奇病」と「解決」が人間の心の動きのメタファになっているのが「蟲師」。「少女革命ウテナ」よりは普通の話という程度に、メタファで出来ている世界。
  • 第二話は見逃しました。

*1:原作を読み直してみたら、絵の量に対して文字の情報量が特に多いシナリオだったので、これ以外の道は無さそうです。