放課後は 第二螺旋階段で

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殴られ屋という商売・ボクサーの強さは何で出来ている・書斎派のあやしいメモ

 ボクシングの戦術を調べていたら、元ボクサーが1分1000円の「殴られ屋」という商売をしていられた理由がよく分かりました。
 ボクシングの戦術を身体できちんと表現できていれば、素人が打つ振りかぶりフックやへなちょこストレートや遅いジャブで有効打が出るわけがありません。ほぼ全部基本姿勢のガードか、反応してからのスウェーで無効化されます。
 さらに「殴られ屋」は攻撃をしないので、偶然のカウンターを打たれることも原理的にありえません。
 もっとも、有効打が出なくともこんな商売を続けていたら身体がもたない、というのは確かですけど。



 以前テレビでジャック・デンプシー本人がデンプシー・ロールで試合に勝つところの記録フィルムを見たことがあるのですが、それを思い出すとデンプシー・ロールが今全く使われなくなった理由もよく分かりました。
 デンプシー・ロールは確かに打撃力は高いのかもしれませんが、有効打狙いでない打撃が打ちにくく守りを崩せないのと、「振りかぶり」だらけでカウンターを打ち込まれやすすぎるのとで、リスクがあまりにも大きすぎます。(でもヘビー級だとガードしても相当な打撃になるからやっぱり有効?)


御託を書いたついでに「殴られ屋」が動いているところも見てみた

  • 不思議なことに殆どガードで止めていない!ガードをする必然性が無い!
  • 超反射ではない。反射スピードそのものは全くの素人の自分と変わらない。*1
    • 打ってる側も気づいてないような「きっかけ」をつかんで動いている。
    • 相手が「ここを打つ」って決めたときにはもうすでに回避が始まってる。
      • たとえば調子をとっていた左肘を急に引き絞ったら次に上段突きが来るとか。
      • たとえば右手をやや後方開き気味に引いたらフックが来るとか。
  • 相手がある一点を打ちたくなるように誘導して、そこに打たせてかわしてる。
    • これは身体的負担が全く無い。
      • ダッキングして低いフックを打たせて、そこで姿勢を起こしてかわすとか。
      • 身体を左右に傾けて一方のガードが空いているように見せてフックを打たせて、そこをスウェーバックでかわすとか。
  • 相手がラッシュをしかけてきたときは?
    • ガードでしのぐしかない?
      • これはどうやっても痛い・・・・・・

ボクハイッタイ何ヲシテイルノダロウカ?

 そういえば「あしたのジョー」を見ているんだった。

*1:反射に身体が追従するのかどうかは全然違う。