放課後は 第二螺旋階段で

「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」 筆者の気の向くままに書き連ねるクラシックスタイルのblogです。

伝説巨神イデオン 第6話 「裏切りの白い旗」

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 これはタイトルの段階からして有名なエピソード。


 地球人類は簡単な会議を開き、ジョーダン・ベスはカララを利用しての休戦交渉を提案する。皆も概ねそれに同調。
 しかしカーシャは「休戦なんて臆病者のすることよ!」と一人復讐心に燃える。
 その直後、ベスはコスモから「カララに対して好意的すぎる」と言われ、カーシャからはそのことで軽蔑される。


 ソロシップの乗員とカララたちは無線による休戦交渉を試すが、残念ながら全く通じない。カララはバッフクランの船に戻って口頭で休戦を伝えるというけれど、そんな甘い手は相手にもされず。


 バッフクランとの連絡の取り方が決まらず苛立っているシェリルは、ブリッジで旗を持って遊んでいる子供達を「こんな所で遊ばないで!」と叱る。
 その様子を見たコスモは、白旗を作って降伏の意志を伝えることを思いつき、即実行。「ろくに検討もしないで即実行」はファーストコンタクトだと高確率で死亡する選択!


 バッフクランのギジェはコスモの白旗を見て「一人残らず殲滅する信号」と受け取り、その連絡を受けたバッフクランは全力攻撃を開始する。「マヤヤから我々の戦力を聞き出したのか?」
 「異星人を一人でも生かしておけば、我々は侵略を受けることとなるだろう」「我々は白旗を上げられたのだぞ。これがサムライとして黙っておれんことはカララ様とて分かってくれる」肝心のカララ様は休戦を望んでいたのに。
 ダミド隊は全てを賭けての殲滅攻撃を開始する。


 バッフクランの攻撃が始まったことで「白旗」で宣戦布告してしまったのに気づいたカララたちは、旗チームに正しい停戦信号の「赤旗」を上げさせる。
 それなのにカーシャは勝手に出撃、バッフクランに対する迎撃を開始してしまう。
 バラバラの行動。最悪の接触。
 最初の白旗に基づいて攻撃を仕掛けるダミド隊の前に、イデオンは危機に陥る。


 そのときギジェが、宣戦布告の白旗上げて、停戦の赤旗上げて、迎撃戦をして・・・というバラバラな行動の意味を受け取ることができないままでも、とりあえず「停戦の旗を上げているぞ!」と通信を送る。
 それを聞いたダミドは「俺は白旗殲滅戦の命令を受けたのだが・・・・・・」と不満をこぼしつつも撤退する。


 男勝りであって男ではないカーシャ、母にはなれないシェリル。
 女だからって何故コンプレックスをもたなければならないのか・・・・・・
(で、ぼくはシェリルがお気に入り)

  • イデオン世界の女たち:カーシャは戦いしか知らない

 男には負けたくない、臆病だとは言われたくない、その一心で先走ってしまう。停戦準備中でも勝手に迎撃に出てしまう。

 妹のリンが世話をする子どもたちが所構わず遊んでいるのを見ても叱ることしかできず、「姉さん、子供達は親を亡くしたんですよ(ブリッジで遊ぶのくらい許してあげても)」と反論されても「それどころではないんです」としか答えられない。


 地球人類が白旗を上げてしまった後のカララの台詞「ダミドはそういうことを見逃さぬ男です」
 軍人は戦って功を上げる機会を得るために、仕掛ける口実を探してしまう。


 だから「とりあえず戦わない」という選択肢をとることができたギジェは大したもの。
 とはいえ「異星人を一人でも生かしておけば、我々は侵略を受けることとなるだろう」という脅威予測は全く頭に無かったようですが。ここまで頭にある場合、「戦わない」という選択肢は自己犠牲の要素を強く持つことになります。

 自分の出自や役割が生む原則に縛られて柔軟性が無くなって、不可能ではなかったはずの理想的な答えをみんな見失ってしまう。

  • 外れた展開予想

 意外にも、バッフクラン軍人ギジェの機転のおかげで全面的な戦いはひとまず避けられました。
 はてなキーワード伝説巨神イデオン」に掲載されている解説は単独では名文ですが、ストーリーとはニュアンスが違います。


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