放課後は 第二螺旋階段で

「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」 筆者の気の向くままに書き連ねるクラシックスタイルのblogです。ネタバレへの配慮等も基本的にありません。

伝説巨神イデオン 第8話 「対決・大砂塵」

伝説巨神イデオン DVD-BOX
 間が開いて前の話の細かいところを忘れてしまいました。けれど今までの展開の説明が充実しているのですぐ思い出すことに成功。テレビアニメシステムって便利。

 デスドライブ(ようするにワープ)の結果、未知の惑星にたどり着いたソロシップチームとバッフクラン戦闘隊。


 バッフクランのギジェは「サムライらしく」カララ様を助けたいという。しかしダミドからは「お前をサムライと呼べるかな?」とたしなめられる。

 それでも微妙に貴族ふうで超然とした喋り方の上司アバデデ様はギジェの提案を受け入れて、カララ様救出作戦を承認する。

 ダミドはそのバックアップ役へ。ダミドって不思議と運のない人。自分の提案や手柄をあげる機会はことごとくギジェに奪われてしまう。ギジェのほうがイケメンだから?というのはふざけた見方ですが、しかしそういったどうしようもないことで差が出ることってありますよね…何故かぱっとしない人になってしまう。


 デスドライブの果てにたどり着いた異星で整備をするイデオンとソロシップ。

 機械を整備し家事をし子供の世話をし働く大人たち。気持ちは走っても働くことはまだできない子供。子供は早く大人として働きたいと言うけれど能力的にそれは認められない。


 整備待機中のソロシップチームに、ギジェは「サムライらしい一対一の決闘」をするように呼びかける。

 ユウキ・コスモは小さなナイフを手にそれに大人らしく正々堂々と応じる。

 「おれだって自分の星では大人なんだ!」

 しかしたちまち打ち負けて完全に押さえられてしまうコスモ。押し切られても減らず口をたたくコスモにギジェは「かわいげのない子供だな」と見下した言葉をかける。

 ギジェのビームカタナとコスモのナイフが向かい合う決闘シーンで砂塵が舞う描写は今ふうの作品を見慣れた目で見ると全く技術が追いついていない印象を受けますが、イメージで補整するとなかなか格好良いです。


 決闘で敗れて押さえられているコスモが討ち取られそうになっているところにちょうどジョーダン・ベスが駆けつけたので、ギジェはコスモに「大人と勝負を代われ」と言い、今までの勝負は無効試合になってしまう。コスモはやはり子供、無力なものでしかないのだろうか?

 ギジェはベスと打ち合いを始める。

 それを見ていたダミドは不信感から「異星人が約束を守るわけがないからな」などと言いだし勝手に重機動メカ隊を動かしてしまう。ギジェがその異常事態に気をとられた瞬間、ベスに寸止めを決められて負けが確定。

 「軍を引き上げる約束を果たしてもらおうか」「今のが勝負だと!?」「サムライに二言はないはずだ」

 サムライらしい決闘を挑んだものの、仲間が動くという最もサムライらしくない約束破りをしてしまい、しかもそれで敗れて面目丸つぶれのギジェ。「私は今恥をかかされたのだぞ!」とダミドを叱責するも覆水盆に返らず。


 ダミド隊の攻撃を阻止するためにイデオンが合体した直後にカーシャは「ベス、コスモ、あの男(ギジェ)を踏み潰すのよ」「ねえなんでやらないの?あたしがやるわ」と流れるように僅かしか感情を動かさず提案する。このときの顔は少し引きつったような端正さがあり恐ろしい。コスモは無言でそれを拒否し、ベスは「奴はサムライだ」と制止する。


 ギジェを取り逃した後、カーシャは「何故あの男を逃がしたの!?」と問いつめるも、ベスは「礼には礼をもって迎える。それがサムライだ」と答える。「決闘を挑んでくるようなサムライだから一対一でなければ殺さない」という選択肢は生き残りという観点で見れば自己満足なのかもしれない。けれどこういった抑止力が戦いを止める力になるのかもしれない。今はまだその決断の価値を判断することができない。

  • 見知らぬ者を信頼できるのか?

 ギジェとベスは「相手は文化人なので何らかの名誉を重んずるはず」と認識して行動。ダミドとカーシャは「相手は何者なのか分からないので問答無用で仕留めるべき」と認識して行動。

 信頼は善と言い切るのはナイーブすぎると思うけれど、しかし信頼無しの平和的戦闘終了はありえまい。バッフクランが問答無用の総攻撃をかければソロシップチームがカララ様を殺してしまうかもしれないし、イデオンでギジェを踏み殺したら第二第三のバッフクラン戦闘隊が現れるであろうと予測ができる。

 「相手を納得させる勝ち方をする」という発想。勝者は敗者を納得させなければその勝利を保持し続けるのに余計なコストを払い続ける羽目になる。

  • 恐竜の星

 狂言回し的に恐竜が登場するこの星は「ザウルス・スター」と言うらしいです。作品からでなく資料から読み取った要素。
 「恐竜」でなくても展開が成立しそうな感じがしたので、本文では省略。


次回伝説巨神イデオン 第9話 「燃える亜空間」 - 放課後は 第二螺旋階段で
前回伝説巨神イデオン 第7話 「亜空間脱走」 - 放課後は 第二螺旋階段で