放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

2011-01-01から1年間の記事一覧

「翔べ 海上自衛隊航空学生 ― パイロット人生38年の軌跡」 岡崎拓生

翔べ海上自衛隊航空学生―パイロット人生38年の航跡 (光人社NF文庫)作者:岡崎 拓生発売日: 2011/10/31メディア: 文庫 最近、Twitterで航空自衛隊航空学生クラスタの存在に気づいて、ぱきっとした性格に好感を持ち、一体どういう人々なのか知るためにこの本を…

アニメじゃなくても『男たちの挽歌2』ヤクザな『魔法少女まどか☆マギカ』

『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場新作を一体どうやって続けるのかは『男たちの挽歌』を見て『男たちの挽歌2』の無理矢理さ見ると少し予想がつけられます。 前作の舞台である香港で死んだ双子の弟がニューヨークにいて、もちろん同じ役者が演じて、キャラクタ…

物語的必然性で見た『男たちの挽歌2』

前作で弟の銃を抜きマフィアのボスを殺してラストバトルを制したホーは、刑務所にて警察への協力を頼まれるが… 『男たちの挽歌』と比べると格段に面白くありません。その分、何が差をつけたのかについての思考が進みました。 まず第一の弱点として、シーンと…

軟弱者―16巻から読み始める高橋ツトムの『爆音列島』

爆音列島(16) (アフタヌーンコミックス)作者:高橋ツトム発売日: 2016/08/23メディア: Kindle版 オタク層しか読まない雑誌のアフタヌーンに何故か連載されている暴走族漫画が『爆音列島』 何故この組み合わせなのか? 読み方が分かれば疑問は途端に氷解す…

「怪奇版画男」 唐沢なをき は結構怖い

怪奇版画男 (ビッグコミックススペシャル)作者:唐沢なをき発売日: 2015/08/14メディア: Kindle版 全編木版画で作られた驚異のマンガ、それが「怪奇版画男」 さらに凄まじいのは、すべての話が版画であることを生かしていること。さらにさらに、続けると作者…

「饗宴」 プラトン 訳:久保勉 はプレ神学

饗宴 (岩波文庫)作者:プラトン,久保 勉発売日: 2014/12/18メディア: Kindle版 知を愛すること、知を渇望し探求し続けること、それすなわちフィロソフィア、哲学なり! すなわち愛とは何者かに対する愛であること、愛は所有しないものに対する一種の憧憬また…

『婦人警官ジャンナ La poliziotta fa carriera』は意味ねぇ〜

Amazon.co.jp: (仮)エドウィジュ・フェネシュ エロチカ・ポリス トリプルBOX [DVD] あらすじ:やる気空回りドジっ娘婦警のドタバタ騒動 (19文字) とにかく、くだらない! メッセージ性は無く、ダサすぎもせず、面白すぎもせず、一番見るのがらくちんな種類…

Vashti Bunyanで就寝

眠る前に聞く音楽といえば新居昭乃に加えて、Vashti Bunyan。 スコットランドか、アイルランドか、あるいはアメリカ東海岸北部か、五大湖のそばか、カナダか…ともかく、日差しは弱く気温は一定、荒涼とした土くれの地が地平線まで続いていて、そこで静かに粛…

「獄中記」 佐藤優

獄中記 (岩波現代文庫)作者:佐藤 優発売日: 2015/12/03メディア: Kindle版 主はわたしには言われる。裏切りの女ユダに比べれば、背信の女イスラエルは正しかった。 ―エレミヤ書 3・11 ニュースを見て「自分も拘置所に入って読書に励みたい」と思った二大人物…

アニメ『日常』面白うございました。

オタクの朝の連続テレビ小説だった『クラナド・アフターストーリー』で二次元世界を二次元世界のままリアリスティックに描く方向を開拓した京都アニメーション社は、『けいおん!!』で物語に直接関わらない過剰とも云える作り込まれた描写(良いデッサンは世界…

「『ガンダム』の家族論」 富野由悠季

「ガンダム」の家族論 (ワニブックスPLUS新書)作者:富野 由悠季発売日: 2011/04/15メディア: 新書 家族とは無償の愛と安らぎを与えてくれるものなどではない。家族とは運命に導かれて偶然めぐり合った者同士であり同質性など無く必然的にぶつかり合うものだ…

ミクロからマクロへ・編成で読むマルチアングル化された個人戦記

先のエントリのように個人戦記の筆者がどの部隊に加わっていたのか記録すると、戦記と戦史さらに他の個人戦記が立体的に組み合わさって相乗効果で読みの厚みが増してなかなか面白いです。 今回はろ号作戦、空母乗員の乗り合わせ、第343海軍航空隊の構成員に…

「零戦搭乗員空戦記―乱世を生きた男たちの哲学」

零戦搭乗員空戦記―乱世を生きた男たちの哲学 (光人社NF文庫)作者:坂井 三郎発売日: 2006/11/01メディア: 文庫 この本は私的零戦ブームにあわせて貰って読みました。 タイトルに反して哲学は特にありません。 緒戦の勝ち戦が終わって末期戦寄りのタイミングで…

男たちの挽歌 英雄本色

内部にいる限りはユートピアのようなヤクザ社会も、法を破って無茶を通していたからには一般社会にもう戻れない。それでもカタギになろうとすると、一体どれほどの犠牲を払うことになるのか。人の命、そしてプライドである。 これって最近、深夜アニメで見た…

「零式戦闘機」 吉村昭

意識的な軍事知識補強シリーズ第二弾に加えて、私的吉村昭ブーム第二弾として読了。 私はドイツ空軍とイギリス空軍の戦いこそ頂上決戦という所から発したミリタリーファンで、太平洋戦争の航空戦は遅れた空軍同士が何かやってた位の感覚でしかなかったのでゼ…

「補給戦 ―何が勝敗を決定するのか」 Supplying War マーチン・ファン・クレフェルト

補給戦―何が勝敗を決定するのか (中公文庫BIBLIO)作者:マーチン・ファン クレフェルト発売日: 2006/05/01メディア: 文庫 意識的な軍事知識補強シリーズ第一弾として読了。自分の骨となり、読む前の状態を想像できなくなるほど効果的でした。 「戦争遂行」と…

Weather Report - Teen Town

内臓の問題で高校生のころしばらく入院していた。誰もいない、陽だけが降り注ぐ病棟でたったひとり取り残されたようなところで繰り返し聴いていた音楽。ウエザー時代のジャコ・パストリアスの曲「Speechless」URL この静かな世界。2011-05-21 20:50:54 via T…

「戦場のハローワーク」 加藤健二郎

戦場のハローワーク (講談社文庫)作者:加藤健二郎発売日: 2020/10/30メディア: Kindle版 日本では縁のない「戦場」の危険度をいかにして測り、たどり着き、生き残って情報を得、生還し、売るか? 「戦争」「戦場」ではなく「戦場ジャーナリストで生計を立て…

「昭和16年夏の敗戦」 猪瀬直樹

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)作者:直樹, 猪瀬発売日: 2010/06/25メディア: 文庫 適切な答えを出すのに必要なもの、それは適切な設問。 昭和16年日本のベストアンドブライテストで編成された「総力戦研究所」ではその問いを得て、見事に解き明かした。 「対米…

「三陸海岸大津波」 吉村昭

三陸海岸大津波 (文春文庫)作者:吉村 昭発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 海は、人々に多くの恵みをあたえてくれると同時に、人々の生命をおびやかす過酷な試練をも課す。海は大自然の常として、人間を豊かにする反面、容赦なく死をも強いる。 本書は、…

西から見た東日本大震災記録日記

3月11日に発生した東日本大震災について自分の中で整理するため、手元の日記とtwitterを組み合わせエントリ化しました。 (今と考え方が異なる部分等も、当時の感覚を残すためにそのままにしてあります) 被害のない地域でも動揺はするのです。 3月11日 九州新…

女性上位時代 La Matriarca

オシャレエロくだらな面白い! ヒロインが色々と試してみるフェチの他愛もなさが画的に間抜けで、でも可愛らしくて、でも裸だったり、色んな感情が一斉に立ち上がってくるものだから変なツボが全編にわたって押され続けて、もう笑って見るしかないです。 女…

「奇想天外な戦争の話―信じられない戦場の出来事40話」 広田厚司

奇想天外な戦争の話―信じられない戦場の出来事40話 (光人社NF文庫)作者:広田 厚司発売日: 2009/05/30メディア: 文庫 同著者が多数出している「信じられないが、本当だ」モノの第4号。 今回は、信頼性確認不能なものの戦争の大勢とは関係のない気軽に読める欧…

ヒストリー・オブ・バイオレンス A History of Violence

田舎の町で小さなお店をやっているお父さんのところに、昔敵のギャングがやってきた。 普通の人が、平和な家族が、銃をとるしかないという状況。それが家族の愛情を確かめるものとなるのは端的に言って「歪み」だ。 敵をきちんと撃ち殺して父を危機から救っ…

Killing Floor でゾンビの活造り

この協力プレイFPSにはまったきっかけ、それはなんといっても、ゾンビの活造り。 ヘルスが大量に残っているうちにヘッドショットで頭部部位ヘルスのみをゼロにすると、頭が吹き飛んだ状態でしばらく動きまわるのです。ホラー映画を見てありえなさで爆笑する…