レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード

南米ギターのテンテロテロリロという音色と共に現れて
バンデラスの二丁拳銃がバリバリ火を噴くぜ！　ぶっ倒れる悪役ども！
悪党を大勢ぶっ飛ばしたらガシャコンっとカッコよくリロードするバンデラス！
飛ぶ、走る、回る、激しく戦うバンデラス！
仲間のギターケースからはロケットがドーン！　バーンとぶっ飛ぶ悪党ども！
悪党は全滅、そして無敵のバンデラス様は世界一カッコイイゼ・・・・
ジャンジャンジャーン（締めのギターの音色）
完

　と全て擬音になってしまうくらいの「お塩大先生」もビックリ級の活躍が最高に楽しかった前作のファン的には、この作品はちょっと期待はずれでザンネン。
　キャラクターが多すぎるのです。「ただ一人のヒーロー」のバンデラスのカッコよさをギャグになるまで執拗に描く前作と違って、ヒーローが増えた今作はそれぞれのキャラクターの印象が弱くなってしまった感じ。
　前作でバンデラスのギターケース仲間が登場して芸を全部見せたと思ったら、たちまち死ぬという無茶な展開をやっていたけど、この作品と見比べるとそれは良い登場人物の整理だったと思える。
　それと、シナリオが政治絡みっぽい複雑なものになっていて、そのせいで無駄に分かりにくくなってた。脳のリソースを使わないで済む「悪党を全滅させれば万事OK」となる一本道シンプルなもののほうがアクションに集中できるし、がんがん殺しまくっても後腐れが無いから荒唐無稽アクションシリーズには似合うとおもう。