Amazon.co.jp: 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)
中島らも青春自伝エッセイ。読者を面白がらせようということは少なく、青春時代の後になってみると可笑しいエピソードを中心にただただ拾っていく。
あとになってみると可笑しいこと、例えば他人から見ればコミックバンドにしか見えないバンドを大まじめに作ったり、大したことないテクニックを上手い具合に高等に見せてギター弾きバイトをしたり。
著者は後になってそういうのを可笑しいと思えるようになったのだろうけど、実行したということそのものが、著者と同じようなドロップアウト者なのに何もしなかった自分から見れば、たまらなくカッコ良く羨ましい。
中島らも自身も、似たような感情を他の学生に対して持っていたみたいだけど・・・