種として衰弱し滅びようとしている地上の人々の進化のために作られた等活第九地獄、流9州。
等活地獄
おまえたちの住む世界の下、1000由旬のところにある。1由旬は大体14.4kmだ。1000由旬は大体14400kmってところだな。そして広さは縦が10000由旬、すなわち144000kmくらいだ。地球の円周が40000kmなのを考えるととてつもなく広いことがわかるだろう。それでも最近地獄は罪人であふれ、手狭になっているのだ。
この地獄の罪人たちは、互いに敵愾心を抱き、出会うと鉄の爪で引き裂き合う。血も肉もなくなるほど争い、ついには骨だけになってしまうのだ。あるいは地獄の獄卒が、鉄の杖や鉄の棒で罪人の全身をこなごなに打ち砕く、体中が破れ裂けて、まるで土の塊のようにつぶしてしまう。あるいは鋭利な刀で魚を料理するように、ずたずたに切り裂いてしまう。
そして涼しい風がふくと罪人たちは再び生き返り、同じ苦しみを繰り返すのだ。あるいは、空中で「また等しく活えれ(よみがえれ)」と声がしたり、獄卒が鉄の刺股(さすまた)で地面をたたいては「活!活!」と叫ぶと生き返るのだ。まぁ、このような苦しみだが、すべてを語ることはとうていできないな。
終わりの無い地獄を終らせようとした二人、「シンジ」は地上側の人間に敗れ、「大西」は地獄の罪人としての性格を表面化させた「流9州」の住人たちから引き裂かれ倒れる。
「シンジ」や「大西」たちが命をかけた「流9州」は地上の人間からは存在意義を忘れられ、住民たちの共同意思・共同動力として街を動かしていた「オベリスク」の機能は「伽ノ」により止められてしまう。そして街は無限回の死のうちの一回を迎える。
街を殺した「伽ノ」に怒り狂った「櫟士」は「伽ノ」を撲殺し、そして誰もいなくなった街へ帰った「櫟士」はそこで生きるのを辞めた。
これで、完結。
この作品は面白いとかつまらないを超越してるのでコメントできない。。。。「伝説巨神イデオン」のほうがまだ気楽に見られるくらいに分からない。