放課後は 第二螺旋階段で

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「機動戦士ガンダム 4」

 アマゾンに無くてASINコードが無いので最近言及した本・映画リストが使えず。。。
 通しで見ていたら、ガンダムの名セリフを消費している人のほうが全編見た人よりずっと多いんじゃないかって気もしたりしなかったり。

第12話「ジオンの脅威」

 地球に降下し旅を続けるホワイトベース隊。
 宇宙出身で地球の常識を知らない人々は、「雷」が一体何なのかを理解できずに新兵器と勘違いし過剰にそれを怖れる。ちょっとしたセンスオブワンダー。
 アムロは連戦のせいか疲弊し虚脱状態に。このシーンの時の、小窓からだけ光が入る暗い部屋の中、うつろな眼で「食べなきゃいけないんだ」という義務感からサンドイッチを頬張るアムロの虚脱感はスゴイ。スゴイけどその後の白目で体育座りのアムロはやりすぎな表現で笑ってしまった(笑


 そんなホワイトベースの前にジオンの新型MS「グフ」と新たなライバル「ランバ・ラル」登場。
 「実は、アムロが新米の兵隊のよくかかる病気になっているんだ」リュウアムロの状態がひどいことを指揮官のブライトへ伝える。
 だが、ホワイトベースは戦力に余裕が無いためアムロは虚脱状態のままで強制出撃させられる。
 エースパイロットでもなんでもない「リュウ・ホセイ」はゲーム等では影の薄いキャラクターだけど、テレビシリーズだと経験のあるすごいイイ先輩って感じのキャラですね。


 「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」雷を背負って登場するランバ・ラルの強力な「グフ」アムロはそれへの対抗意識に燃え、戦意を取り戻す。


 ジオンのザクとグフを無事撃退帰還したアムロは、ジオンのギレンの有名な演説の放送を見て、ジオンの存在を実感する。
 その演説を見たブライトはジオンへの敵意を燃やす。
 シャアは「坊やだからさ」とシニカルに眺める。
 一つの強い意味が込められた演説を多数の視点から見ると意味合いが全く違ってくるというシチュエーションがおもしろい。


「我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否、始まりなのだ。地球連邦に比べ我がジオンの国力は30分の1以下である。にもかかわらず、今日まで戦い抜いてこられたのはなぜか?諸君、我がジオン公国の戦争目的が正しいからだ」


「一握りのエリートが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して五十余年、宇宙に住む我々が自由を要求して何度連邦に踏みにじられたかを思いおこすがいい。ジオン公国の掲げる人類一人一人の自由の為の戦いを神が見捨てる訳はない。私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ。なぜだ?」


「戦いはやや落ち着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?だが、それは罪深い過ちである。地球連邦は聖なる唯一の地球を穢して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさを地球連邦のエリートどもに教えねばならんのだ。ガルマは、諸君らの甘い考えを目覚めさせる為に死んだ。戦いはこれからである。我々の軍備はますます整いつつある。地球連邦軍とてこのままではあるまい。諸君の父も兄も、連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。この悲しみも怒りも、忘れてはならない。それをガルマは、死をもって我々に示してくれたのだ。我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて始めて真の勝利を得ることができる。この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。国民よ立て。悲しみを怒りに変えて、立てよ国民。ジオンは諸君らの力を欲しているのだ。ジーク・ジオン」

第13話「再会,母よ…」

 アムロの故郷に到着したホワイトベース。根っからの宇宙出身者は「地球に家があるだけでもエリートさ」と反感を持っていることを少しあらわにする。
 その「エリート」のアムロの実家には家族が誰もおらず、連邦の兵士が勝手に使用していて、ただ寂しさといらだちがあるだけだった・・・


 そして家族を探すために街をうろついていると、露天のおばさんに金を払わず、しぶしぶ払う金を道に投げる兵士に出会う。
 「やめろおばさん。拾っちゃ駄目だ。兵隊に拾ってもらうんだ」と怒るアムロ
 だが、すさんだ兵士は「てめえみたいなヒヨッコに何がわかるんだ。この町に俺達がいなかったらな、とっくの昔にジオンのものになってたんだぞ、偉ぶりやがって」とかさにかかってくる。アムロはひたすら「拾え」と迫るが、露天のおばさんがお金を受け取ることを諦めて兵士を追い返す。


 その後母と再会するも、ジオンの兵に発見されアムロは母の目の前で兵士を撃つ。人へ銃を向けるようになったことに驚く母。銃を向けざるおえなかったことを分かってもらえなかったと怒るアムロ。すれ違う親子。
 その後、アムロホワイトベースに帰る時に、母は艦の乗員からアムロが信頼されていることを知る。そのとき母ができることは、子の乗るホワイトベースをただ見送ることだけだった・・・

第14話「時間よ,とまれ」

とても良い紹介記事を書いているサイトへのリンクで済ませます。。。
http://vhost.iline.co.jp/~h5/html/jikanyotomare/jikanyotomare.cfm

第15話「ククルス・ドアンの島」


空中換装の時間短縮訓練をしていたアムロは、連邦空軍の緊急信号が入ったため、コアファイターで発信地点の島へ飛んだ。海岸で戦闘機を発見したアムロが、シートに縛りつけられていたパイロットを助けていると、子供たちが帰れと石を投げてきた。そこへククルス・ドアンの乗るザクが現れ、アムロコアファイターで攻撃するが、あっけなく海へ落とされてしまう。
 ドアンはジオンの脱走兵だった。島に隠れ住んで、子供たちを育てていた。
 翌朝、島へザクが攻めてきた。アムロコアファイターで攻撃、ドアンもザクで撃って出た。そこへ敵を察知したリュウコアファイターとWBが現れ、アムロガンダムで出撃する。
 ドアンは戦いながら、子供たちの親を殺したこと、命令に背き子供たちを連れて逃亡したことを告白。命に代えても子供たちを死なせないという言葉に、アムロは胸を打たれた。そしてザク同士の戦いは、格闘技戦に持ち込んだドアンが勝利した。
 ドアンから戦いの臭いを消すために、アムロガンダムでドアンのザクを海に沈めた。


http://www.nagoyatv.com/gundam/uc/13-15.html

 ルッグンにぶら下がって飛んでくるザクは絵的に楽しかった。
 ドアンが戦災孤児の前で格闘技を使いザクを打ちのめしながら過去のことを告白する場面はカッコイイって思えたけれど、「説明セリフはダメだ」と思わないのが何故なのか、自分で理解できなかったけど気になる。



総評

 前巻まではひたすら人間ドラマと殺陣ドラマのカッコよさを見せつけていたけれど、この巻は展開が何となく迷走気味なような・・・
 シナリオ上の必然性が怪しい合体訓練シーンがやたら挟まるようにもなりました。


 アムロは「内向的」と言われがちだけど、「基本は前向き」で「内向的な面も持っている」ヒーローだと思う。