OVAは「ユーゴ編」に「マカク編」のアクションだけを少し足して60分ほどにまとめたもの。
とても仔細なあらすじ解説サイトへリンク・・・
http://www10.plala.or.jp/BAMBOOH/OUTSIDE/GUNNM.html
シナリオは仔細な解説サイトに任せて、箇条書きで自感想。
ガリィの声が高すぎて驚き
普通の女の子の声な伊藤美紀という人があてているのだけど、ぼくのイメージは少年役を主にしている人が演じるくらいの低めのトーンだったので、ガリィがガリィだと分かるのに手間取るくらいだった。
でも、「ユーゴ編」だけなら普通の女の子な声で良いと思う。(自分の基準はこのOVAよりずっと先でガリィが一段と成長した後のエピソードの「フォギア編」以降)
イドの声が低すぎ+喋るの速すぎで驚き
渋い男の声な刈谷俊介という人があてていた。
原作では割りと弱そうな学者タイプのイメージのキャラクターで、
ベクターの扱いが大不満
ディストピアの中で手段を選ばず上手く生き抜き、それを肯定されることも否定されることもなかったお気に入りのキャラ「ベクター」が、「金を貯めればザレムに行けると言ってユーゴを騙した」ということと「チレン(OVAオリジナルキャラクター)をバラバラにして標本にした」というくらいで完全な悪党扱いにされたのはちょっと寂しい。
原作の「希望なんて始めから無かった。ただ幻を見ているだけだった」「希望なんて他者の指先一本で完全に踏みにじられ打ち砕かる」「それでもなお生き抜く」というニヒリズムのさらに先の感覚が好きで、それが特に強く出た部分がベクターとユーゴの関係性だと思うので、ベクターを多面的人物として扱ってもらわないと困る。
ガリィがユーゴをザパンから逃がすシーンが省略された
ここは意外性がありすぎて面白いシーンなので好きだけど、「ザパン編」の伏線としての意味合いが強いからしょうがないかな?
ユーゴが病院で治療を受けるシーンが簡略化された
ユーゴのザレムへの拘りの強さも簡略化されてしまって、最期が少し説明的な感じに。
総評
原作への思い入れが強い自分から見ると、不満点が多すぎて余り面白くなかった。。。
「全9巻のうちの1巻」と「60分単体」では、伏線になっていた部分の意味合いが全く違ってくると具体的にはっきりと気づくことができたのが一番の収穫という感じ。