インターセクシャルをテーマにしたこの漫画は、非常によく調べられて書かれたフィクションではなく、ノンフィクションにフィクションを継ぎ足したものなのではと思った。それくらいのリアリティで驚き。そして、教条主義的でないリアルさは、難しいテーマでさえエンターテイメントにしてしまう力がある。
確率として2000人に1人。
声も出せずに震えている私達を知ってください。
それでも、悲劇を志向してしまう人間から見ると「いくらリアリティを持っていても結局は不安定さや孤独さからは救われるんだよね漫画だから」と思ったりも・・・
現在3巻まで出ていますが、第1巻は「理解」を重視した内容で、第2巻からは「おはなし」としての面白みへの荷重を増した展開になっているらしいです。