出版社の売り文句はやたらとカッコイイ!ので掲載。
1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。
作中での思想は・・・
- そもそも美なんてどうでもいいよ派
- 本当にどうでもいいよ派(市井の人々)
- どうでもいいのに美だよ派
- でもくだらないことで死んじゃうよ派(友人・鶴川)
- 美は絶対だよ派
- 美は絶対ではないよ派
- 美は認識だから認識の世界だけで完結させれば行為は必要無いよ派(友人・柏木)
- それが正しい答えだ!彼こそ勝利者!
- 美は認識だから認識の世界だけで完結させれば行為は必要無いよ派(友人・柏木)
書いてる自分でも違うなという感覚がややあるけれど、大体こんな感じ?
id:crow_henmiさんからのトラックバック
http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20050921
放火を決意した後に、放火と無関係なことで駅員だか警官だかに捕まった主人公が、「これから自分は世界を変貌させる大事を為そうとしているのに、そのことに未だに気づいていない彼等は間抜けな奴」とニヤつく*1場面があって、それが「セカイ系のノリを無理に現実に持ち込んだら、キ○チガイになったとしか取りようがない状態になりました」という構図で結構印象的でした。
ぼくも「干渉すること」がひどく苦手なので、苦手同士で奇妙に踊りつつも、上手く合う時を探しましょう(笑
*1:実際に顔に出してはいない描写だったと思いますが、考え方的にこんな感じ。