三角関数の誕生、sin・cos・tanの定義といった高校1年生レベルから始まり、正弦定理余弦定理、微分積分、指数関数対数関数、複素数と次々進み、最後は大学で習うフーリエ解析まで一つ一つ解説している、かなり気合が入った入門書。一冊で一通りわかる。
教科書や参考書だと四の五の言わず覚えろというような調子で書かれている定理一つ一つを、何故生まれたのか、どういう考え方から生まれたのかをきちんと図解しているところがすばらしいです。
ぼくは四の五の言わず覚えてやっていると、それから少し離れたパターンが出た時に手も足も出ないのではないかと不安になるタイプなので、こういう根本からの理解を目指す本を読んでおくとかなり安心できます。
試験で使える分の「図解雑学」は全部揃えたほうがいいかもしれないと思えるくらいに効果がある数学的精神安定剤。
最近は数学のことが頭から離れなくなってしまったから、読む本まで数学になってしまいました。早くこの本なんて簡単すぎて必要ないと言えるようにならないと!