放課後は 第二螺旋階段で

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無学歴脱出日記の余談 ロケット鉛筆

アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!


一方ロシアは鉛筆を使った

こんな有名なジョークがありますが、無重力状態の宇宙だと、鉛筆を使う度に飛び散る導体の黒鉛微粒子が電子機器の中にまで漂い入り込んでショートさせて壊してしまう可能性があり、相当危険なのではないかという気がします。
デッサンのためにナイフで鉛筆を削って黒鉛をまき散らしている最中、そんなことを考えていました。



それで検索してみたらこういう意見が。

あのコピペ、ネタとして流されがちだけど、NASAがそういうボールペンを必要と考えて開発を要請したのは事実。
NASA自身の開発ではなく民間企業に開発を依頼した)


コピペを鵜呑みにするだけだと無駄な投資をしちゃって馬鹿だよなって話になるけど、 実際にはボールペン開発費は1200万ドル程度(コピペじゃ120億ドルとか書かれてるけど)だったし、 ボールペン開発に伴い生み出された各種派生技術やアイデアが他分野などに応用されて結果的にアメリカと言う国家に膨大な恩恵を与えてるんだよね。(開発した企業単体が採算とれたかは別として)


それから鉛筆なんだけど、鉛筆は芯が導電性のある黒鉛で出来てて折れやすく、折れた場合に無重力のせいで破片がどこまでも飛散して船内を漂って電気機器に入り込んだあげく電子回路のショート原因となって最悪火災を引き起こして大変危険なので、精密機器の塊である宇宙船内での鉛筆使用なんてご法度。
だからNASAは鉛筆を使いたくなかったんだよ(ジェミニ計画まではNASAも鉛筆を使ってた)


そういった鉛筆の問題点とアポロ1号の火災事故とが相まって難燃性の素材で出来た安全な筆記用具の必要性を感じた結果が、宇宙でも書けるボールペンの開発に繋がった真相。


一方ロシアは鉛筆を使うのやめて、そのNASAが要請して作らせたボールペン(スペースペン)を使ってます

ぼくの発想は正しかったみたいです。この意見の裏付けは取れていませんが。
本当だとしたら、万が一にも備えたNASAは偉かった。