放課後は 第二螺旋階段で

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戦闘妖精雪風 OPERATION 1

戦闘妖精雪風 OPERATION 1 [DVD]
You have control, Lt. Fukai...
 評価が非常に低いシリーズですが、私的にはほぼイメージ通りの仕上がりをしていて見ていてかなり気持ちが良い作品でした。
 観測中の雪風がいる場所がほとんど宇宙として描写されているところや、キャラクターの見た目や性格*1、静かな雰囲気を持った音楽や効果音は特によい表現をしていると思います。空中戦にも静かなものがあるっていう作りは、それでもうかなり満足。
 でも満足できたのはカット単位での話で、総合で見ると一体何をやっているのか全然分かりません。
 この巻では原作の「妖精の舞う空」と「スーパーフェニックス」を1本にまとめて映像化されているんですが、雪風が人類からコントロールを奪い新しい機体に生まれ変わる「スーパーフェニックス」は、機体を守ることを最優先にして行った急激すぎる機動でパイロットを殺してしまう「全系統異常なし」を伏線にして意味が出るエピソードなので、そこを端折られてしまうとひどく分かりにくいと思います。
 雪風が搭乗者を殺す可能性が高い機動でミサイルを撃墜するシーンなんか、原作読んでなくて何してるのか分かった人はいるんでしょうか。。。

 「妖精の舞う空」で零が敵味方識別不能のシルフィードを「味方ではないのなら敵だ」と撃墜する場面は特殊戦の性格がよくでていて上手いと思って好きな場面だったんですが、それが雪風の判断に変えられていたのはちょっとびっくり。
 機械のような人間たちの部隊「特殊戦」の描写を省略して、言葉を喋らないけれど人間とコミュニケーションをとる「雪風」の描写に絞る構成になるんでしょうか。

箇条書きの追記

  • HUDの水平儀って、今使われているものは現実でもゲームでも皆平面的な表現なんですが、この作品では球体表面に角度が書いてあるような表現が使われていて、計器板という平面的なはずのものが立体になっているのが非常にかっこいい。未来を舞台にしたフライトシューティングゲームが出るのなら、似たものを是非導入して欲しいと思います。
  • エンディングテーマは爽やかすぎだよー!!

*1:ブッカーはごつくなさすぎると思うけどそれくらい。