放課後は 第二螺旋階段で

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神懸かりへの道

 自分の鬱や神経症分裂病気質を病気であると自覚して、それを何となくではなく確固とした具体的な認識の力で治療し、その経過の思考を自ら本に書いた人間って、上で出した富野由悠季くらいしか思いつきません。
 他にこういう本を出している人がいるのなら、できれば教えてください。

 いまの精神医学は「悪くなったら薬を入れて治せばよい」というようなノリみたいで、それは短期的には正しいとは思うけれど、「啓示」にはいつまで経っても到達できなさそうで、根治ができるとは思えません。だから本で「啓示」にまでたどり着けた人間の話を見てみたい。

 神経症的なところが進むと宗教に取り込まれやすいというけれど、何かを要求してくる種類の宗教は、自分で見つけるのとはほど遠い、お仕着せの思考しかなくて興味がもてないのでそこは安全。逆に言うと強力な思想を持ったものにあてられてしまう可能性はあるということでもあるけれど。

 宗教はいらない。思想が欲しい。思想よりも思考が欲しい。