放課後は 第二螺旋階段で

筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのblog。カテゴリタグによる分類には力を入れております。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

シン・シティ

シン・シティ スタンダード・エディション [DVD]
 暴力的になればいいってものじゃない。
 ぼくはバイオレンス展開に慣れやすい部類なのか、現実とも幻覚とも分からない中で延々撃ったり斬ったりドロドロしているばかりの中盤はかなり眠くなってしまいました。
 ちゃっちゃと小間切れにして切り捨てなよ!とイライラ。早く殺せ!それか死ね!とまたイライラ。
 主人公たちは死にうる者なのか、不死身なのか、何なのかよく分からないし。


 3人の主人公は皆「愛」と「その破壊者への復讐」を推進力にして行動していることになっているのですが、その「愛」はあまりにも瞬間的なものすぎる上に、「破壊者」が「愛というただ一点を破壊する者」になる理由が薄弱なので、重い復讐に延々と挑む意味が分かりませんでした。
 それを理由にするには軽すぎる。
 そして、モノローグ主体で進むシナリオは主観があまりにも強すぎるから「愛」という他者の介入自体がうまく成立しないのでは?という印象も受けました。勘違いや思いこみが強すぎるだけのようにも見えるのです。(あるいはそれこそが「愛」かもしれない)


 漫画のパートカラーを再現したりコマ割を意識したカットは楽しいんですが、それを使うには2時間の作品は長すぎて、初めは面白くても段々と見慣れて飽きてしまいます。最初の男のエピソード一つ1時間分でもう充分というくらいでした。


  • 敵ボスの声が若本規夫で笑っちゃう。これはいい(笑)
  • 映像作品内でのバイオレンス描写は、それ単体でなら「自分の一人称視点操作で撃ったショットガンを食らった相手の足が千切れ飛んで骨も見えて、血がビシャビシャ音を立てて飛び散って、ヒィヒィ喘ぎながらのたうち回る。その間に腕も吹っ飛ばす」くらいまでなら「あっそ」で済んでしまいます。何か裏付けがないと暴力の辛さは現れないのです。