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最近読んだ「日本のオートバイの歴史 二輪車メーカーの興亡の記録」によると、「プロペラ作る→ついでにエンジンも作る」というところは無くて、エンジンとバイクは「ヤマハが楽器でつけた高精度加工技術があればすぐ作れるし手っ取り早く儲かる」という理由でまとめて作った雰囲気でしたよ。
エンジンの技術が今よりずっと単純で、個人の町工場でエンジンまで作っているようなところがそれほど珍しくなかった時代のお話です。
ここに載っていなくて私的に気になる繋がりは「ヤマハが2ストロークエンジンを特に得意にしていた」ということ。
2ストロークエンジンは音速で進む排気の圧力波を「チャンバー」で上手い具合に反射させて、それを吸排気に利用する技術が必要不可欠なのですが、それを得意にしていたのは管楽器の技術を転用していたから・・・・・・と勝手に思っていたんですが、これはどうなのでしょうね?
2ストローク機関 - Wikipedia
音速の圧力波を利用する仕組みはこのページ中段のアニメーションを参照。
ピストン下降・クランクケース圧縮時に緑色の混合気が左に出ていってしまわないのは「リードバルブ」があって空気の流れを一方向に制限しているから。「リード」もまた楽器のような要素。
ついでに思い出した他の連鎖反応
宮田工業は
銃を作る→銃身製作でパイプを作るノウハウがたまる→自転車を作る→自転車にエンジンを乗せてバイクも作る
という連鎖をしていました。
競争に負けてバイクを作るのは止めてしまいましたが。
今代わりに消火器を作っているのは「パイプ」だから?