舞台は移民の星、ソロ星。
知的生命体がいないとされたその星には地球人がゆっくりと入植し始め、鉱物資源が採掘されていた……
ソロ星には地球人だけではなく異星人もやってくる。かれらは「ロゴ・ダウ」にある「イデ」の調査にやってきたのだという。
ソロ星の鉱物採掘グループは、「第六文明」の赤い巨大メカを掘り出していた。
その発掘の様子を見るために、高位の異星人カララが勝手に星へと降りてしまう。
降りた先の発掘現場には、たまたま地球人の戦車がいた。戦車がいたから戦闘機で警護に出ていった異星人は攻撃をしかけてしまう。
「何故撃った!?」「カララさまのことにもしものことがあってみろ!我々は奴隷になるか、悪くすれば自爆させられるんだ!分かるだろう!やるしかなかったんだ!」
こうして、誰も望まない戦いが始まってしまった。
偶然発掘現場に居合わせた主人公ユウキ・コスモたちは赤い巨大メカに乗り込み、都市ニューロピアへの脱出を計る。
異星人は「あんなメカにバッフクランが侵略されてみろ!せっかくの平和が!」と恐れ、さらに攻撃を激しくする。
脅威に反応して人型に変形したロボットで反撃を始めたコスモたちは「イデの伝説の巨神」の力でバッフクランの戦闘機隊を全滅させてしまう。
「私たち、何をしたの・・・・・・?」とカーシャ。
- 動物がいっぱい
森の場面では漫画的に描写されたヒル、リス、サルが多数出てきておもしろい。
今の作画技術なら漫画的ではなくて暗くてジメジメドロドロハイコントラストな熱帯雨林っぽい描写になりそう。何となく。
- 区別の定番手法
同じものを陣営ごとに別の名前で呼ぶ。
- キャラクターのつくりかた
コスモとその友達は、初登場時からヒルを投げつけるという幾らかの悪のりを許す関係ということで友情が表現されています。
「ガンダム」と比べるとかなりやんちゃな感じ。
ヒロインのカーシャはオートバイで登場。この作品が作られたころは今より女性のオートバイ愛好家が珍しくキャラ付けにかなり効果的だったかも。
- 作為的なイデオン
イデオンを恐れるバッフクランの「せっかくの平和が」とかイデオンを起動したコスモの「ロボットなら立ち上がれっていうんだ!」って台詞は何となく不自然。
でも、「せっかくの平和が」のほうは、バッフクランが延々戦争を続けてきたせいでノイローゼ状態にある民族だと思うと何とか納得がいく。
「ロボットなら」は、作業用歩行ロボットがある世界とはいえメタ先読みっぽくて気になる。
- イデオンの動かし方
「私たち、何をしたの・・・・・・?」操縦方法がよく分からないのが怖い。
でもメカデザインが想像を絶する酷さなので、それが和らげられてしまう。
- カララ・アジバの綺麗さ
やたらと色が濃い世界の中、一人だけ水色の目と薄ピンクの唇という彩度低め・明度高めの淡い色を持っているから飛び抜けて綺麗に見えるのかな。
この人だけなんとなく今っぽい華やかなキャラクターに見えます。
- なんという手抜き/(^o^)\
レンタル版DVDはメニュー画面がありません。
パッケージと同じ絵を背景にしたGUI的なもの一つつけるとして、それにどれくらいコストがかかるというのでしょうか?
今表示されている画像で分かるとおり、今作の一枚絵は凝ったものが多いのでことさら勿体なく感じます。
2017年11月7日追記
『伝説巨人イデオン』は9話から一気に面白くなります。失態続きのギジェが巡洋艦グラン・ザンをデスドライブ中のソロシップに正面からぶつけるというSF的な世界での気迫が感じられるこのシーンから全てが加速するのです。
第9話まで一気に飛ぶ→伝説巨神イデオン 第9話 「燃える亜空間」 - 放課後は 第二螺旋階段で