放課後は 第二螺旋階段で

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タイトルに反して渋くてクール / ヒート

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 何も顧みずただひたすらに刑事としての職能を極める人生を送った男。
 いかなる手段も躊躇わず犯罪者としての能力を極める人生を送った男。
 生き方が変わるとき、知恵の限りを尽くした二つの人生が接触する。
 「強敵」と書いて「とも」と読む。


 この映画は悪い意味でリアルすぎる作品である。物語化されないままに描写される人生があまりにも広大かつ緻密すぎて、一体どういう風に読解すれば良いものか戸惑いを持たざるをえない。往年の香港映画なら今作1本分のシナリオを上手く分けて3本以上の作品にしていそうな程である。
 上映時間は171分にも達している。


 音響に関しては、ビル街でアサルトカービンを撃ちまくったときの バァァァァァンッンッンォンォン という感じの残響音が本当にすばらしい。天方向にしか抜けがないと分かる感覚。日常に差し込まれた凶器。非常に良いシーンがあるためロサンゼルス国際空港・通称LAXでのラストバトルでは素晴らしさが不足気味で、ジェット機の離着陸音圧が欲しかったが、1995年当時の技術では限界があったのであろうか?

細かめのメモ

  • 都市での戦闘をテーマにした Tom Clancy's Rainbow Six シリーズをプレイしたくなる映画。
  • 犯罪グループが警察から盗聴されていると予測したとき、偽の計画を警察に掴ませて張り込み陣地構築のために集合するのを逆待ち伏せして超望遠カメラで顔を割るという地味なアイデアに驚いた。これ一つでワルの強さが分かった。