今年の音楽の聴き方については「アニソンを追いかけるのに忙しすぎて新しい世界に全く移動できなかった」と表現できる状態にあります。しかし、アニメ音楽は以前にも増して面白みを増しています。アニメ関係でありさえすればどんな音楽でも良いという状態が特異な作家性を見つけ出している感があります。
今回は総数が少ないので特筆曲と好きな曲を一纏めにしました。
(このエントリは youtube 埋め込み動画を多用しています)
- TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND feat.西野友利恵「paperback : paperbag」
https://youtu.be/jCRL_LfgGgU?t=1m41s (開始位置指定リンク・1分41秒より)
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- 2014年から引き続いてになりますが、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND が近年最大の発見です。1980年代のアナログシンセを機材マニア的に揃え現代の厚みで演奏するサウンドの楽しさにあふれています。「トリニティセブン」はアニメ本編を一度も見る事もないうちからかなり聞き込みました。
- 「トリニティセブン」サウンドトラックでは「IS-CARIOT」「MISCHIEF!」「Nervous Sightseeing」がベスト。このアルバム、序盤がかなりポストロック的なのも面白い所。主題歌シングルでは村川梨衣・佐倉綾音の「SHaVaDaVa in AMAZING」がベスト。
- 女性ファンに恐ろしいほどの人気となっている「おそ松さん」EDテーマ「SIX SAME FACES ~今夜は最高!!!!!!」もグッド!これはシングルながらインストを含めて10通りのアレンジがあるというすさまじい一枚に。
- 2016年1月の「紅殻のパンドラ」も楽しみにしております。劇場版TVCMのサウンドロゴ性も面白い。
- ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」
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- 一般の曲で「新人」に当たるのはもはやこれだけではないかという程の状況です。逆に言えば私でも知っているのだから凄い事です。12月の現段階で未アルバム化というのも驚き。今や珍しくなったヒットシングルです。非常に流れの速い道路でのクルマ・バイク移動に合う、シーンのはっきりした曲でもありました。
- .lady「君と僕との1ページ」
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- 今年10月に5年間の放送を終えた A&G NEXT GENERATION Lady Go!! の最終盤テーマ曲です。曲としてどうというより、長年聞いていた番組が予想だにしなかったほど大きな成長を遂げて終わった事が印象的で、人生の一部を共にした感覚をうまく受け止めるように作られた一曲です。
- Björk「Immature」
- The fin.「Night time」
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- 無国籍的な所に惹かれ、曲から想起されるイメージはタイトル通りまさに夜。
- 赤い公園「風が知ってる」
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- 赤い公園はオールナイトニッポンも聞いていました。音楽的にもトーク的にも面白いというタレント性全体を楽しんでいる状態です。アルバムのタイトルが「猛烈リトミック」である所にもそれが現れています。
- 井内舞子「Battle - Negative Chain」
- 分島花音「killy killy JOKER」「world's end, girl's rondo」
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- 「Selector」のOPテーマ第一・第二シーズンより一曲ずつ。いずれもこれしかないという一点を射貫いたようなミュージカル的面白さを持っています。それぞれが曲調的に前半・後半に対応しているのも素晴らしい。ベスト歌詞作品です。http://www.kasi-time.com/item-71721.html http://www.kasi-time.com/item-73550.html
- 花澤香菜「Summer Sunset」「25 Hours a Day」
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- 声優としては知っていてもミュージシャンとしては知らなかった花澤香菜をつかんだ2曲。オールナイトイベント http://d.hatena.ne.jp/kanabow/20150607/p1 直前に詰め込み的に知りました。「Summer Sunset」はラジオらしさあふれ、「25 Hours a Day」は歌手としてのテーマ曲のよう。北川勝利プロデュースは偉大です。
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- アニソンの声優カバーの世界を知るきっかけになった一曲。このアルバムは80〜90年代中心の選曲で世代的にたまらないものがあります。
- 張柏芝「星語心願」
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- 1990年代の香港映画で使われていた懐かしい曲です。twitterで「タイトルを教えてください」と書いた結果いくつものRTいただきその結果判明したという経緯がまた印象的。
- Tigran Hamasyan「Song for Melan and Rafik」
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- アルメニアのピアニスト、ティグラン・ハマシアンによる国籍不明的なジャズフュージョン曲です。今年のワールドミュージック枠。