放課後は 第二螺旋階段で

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2017年の特筆曲リストは進歩の限界点

(以下の記事は2018年10月段階で完成させる事が事実上不可能になったため、草稿状態のまま公開します。95%は2017年12月段階で執筆済みの内容です)

 毎年恒例となった「今年の特筆曲リスト」シリーズ。しかし、この年はお気に入りの曲を Last.fmのLoveトラックに打ち込む作業を怠っていたため、集計が事実上不可能になってしまいました‥‥。そのため回収できた楽曲がある程度貯まる度に執筆・更新を行う分割方式を採用しています。*1

 基本的な好みとしては、これまでになく進歩や変化のない1年でした‥‥正直に言ってかなり憂鬱な状況です。

 ここまで来ると先に進むには自分がミュージシャンになるしかないとさえ感じています。リスナーとしての音楽理解が完全に限界に達しており、よほどの名曲でない限り編曲と自分の相性でしか差がつかないんですよね‥‥。

 そのような状況でも、未来への足場固めのためにエントリ制作しました。


 今年のベストミュージシャンを一人選ぶなら、米津玄師であるのは確実です。2015年段階でもトップクラスの才能でしたが、そこからさらにもう一ステージ上にたどり着いた感があります。

 動画満載で非常に重い記事のため目次より下は畳みます。

米津玄師 - 打上花火



打上花火

打上花火

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250

 動画上段は映画主題歌版。下段はアルバムのクロスフェード(時間指定済み)。アルバム収録のソロ版の方が格段に好きなアレンジです。これが今年の総合第一位。良いとしか言えない。

米津玄師 - orion


orion

orion

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250

 そしてこれが総合第二位。アニメ『三月のライオン』テーマ曲。少年プロ棋士という天才の地平を描くにあたって、この曲この歌詞この人以上の組み合わせは今ないでしょう。

Aimer - 花の唄


花の唄

花の唄

  • Aimer
  • J-Pop
  • ¥250

 Fate stay/night Heven's Feel 第一章のテーマ曲。ミュージカル的な歌が好きな所にぴったりとはまった形で間違いなく今年のベストアニソン。


 以上、ベスト3でした。

水曜日のカンパネラ - ピカソ


 「キュビスト」部分の音が頭に焼き付いています。

YURiKA - 鏡面の波

 ハイスイノナサ照井順政が作ったいかにもポストロックエレクトロニカ系の主題歌を採用したアニメがトップクラスの人気を獲得したというこの時代、この事実がエポックであるためこの曲は記録から外せません。自分の好みかどうかという点ではまだ測りかねる所があります。

田所あずさ - DEAREST DROP


DEAREST DROP

DEAREST DROP

 私はヒロイック&ドラマチックなアニソンが大好き。「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」OPテーマ曲。

EGOIST - 英雄 運命の詩


英雄 運命の詩

英雄 運命の詩

  • EGOIST
  • アニメ
  • ¥250
 ヒロイックなアニソンコレクションの続きです。まさにこれこそ21世紀のヒーローソング。Youtube版は音質ちょっと落としすぎじゃない‥‥?「Fate/Apocrypha」OPテーマ曲。

EGOIST - The Everlasting Guilty Crown


 00年代に見たインターネットの夢が次々と潰えていく日々の中、改めてこの一曲をピックアップ。ryoとsupercellの出現は00年代インターネットを象徴する金字塔でした。今作をOPテーマに使用したアニメ『ギルティクラウン』(2011年)はプレストーリー・キャラクター・アートスタイル全ての面で一時代を結晶化したような作品になるはずでしたが、シナリオ造形のあいまいさでそうはならなかった。

三森すずこ - サキワフハナ


サキワフハナ

サキワフハナ

 さらにヒロイックなアニソンをもう一つ。「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章」OPテーマ。この曲は前作「結城友奈は勇者である」のOP曲「ホシトハナ」のモチーフを引用している所がまた技巧的です。

detune - mybrowser

mybrowser

mybrowser

 私が最も好きな空間である新居昭乃サウンドの新発見です。

 深夜一人で見るインターネット、夜更かししすぎて目覚めた頃には真昼の冬の街の中、皆は忙しそうにしていて、自分だけが世界と繋がる術なくただ一人で歩いている‥‥もちろん学校なんて行ってない‥‥そんな頃の気分を思い出します。

吉澤嘉代子 - 残ってる


 NHK-FM ゆうがたパラダイス水曜日 赤い公園津野米咲の番組で detune - mybrowser から続けて聞きました。11月1日のことでした。放送時間は17時40分くらいで、秋の日は落ちて‥‥何か連作のように感じられました。いずれも非常に素晴らしい雰囲気です。

集団行動 - ホーミング・ユー


 事実上の相対性理論後継バンドである集団行動よりこの一曲。「キーボーディストが書いたギター」なサウンド作りが相変わらずグッド。

赤い公園 - journey



 ボーカル脱退直前に発表された季節の末期にあたる一曲です。最近、自分一人でいくら気を若く保っていても周りはそうでないためどうあがいても時の流れに押し流されてしまう恐怖、ナイーブさが失われる危機を感じています。その心境にフィットするメッセージソング。

Dayton - The Sound Of Music


 まだまだ80年代愛好路線が続いています。この時代は2010年代後半にある文化のアーキタイプがほぼすべて揃っていて、何となく楽天的な雰囲気で、まるで超古代文明のような世界なのです。

Thomas Dolby - She Blinded Me With Science


 80年代愛好シリーズの続きです。自分が好きな音を鳴らしているシンセは PPG WAVE 2.2 という機種である事もついでに分かりました。

Midival Punditz- Chandni Raat


 曲調からはほとんど想像できませんが、1982年というはるか古代にインドで作られた元祖トランスミュージックです。


吉田美奈子 - ケッペキにいさん

 音源発見できず。達人が遊び心一杯込めて作りましたといった感覚の一曲。山下達郎大瀧詠一周辺のメンバーによって作られています。

中川翔子 - Magical Circle


 シモンズの電子ドラムサウンド非常に独特だけれどちょっと抑え気味で使う、聞かせ所でマイナーコードっぽいサウンドになる所、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDらしさ~

上坂すみれ TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND - 恋する図形


 2016年のリストに入れ忘れたので回収ピックアップです。個性派声優上坂すみれのポテンシャルを最大限に引き出した曲のひとつ。TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND (テクノボーイズ・パルクラフト・グリーンファンド)はこれ以降さらに仕事が増加してファンでも全てチェックするのが大変な領域にまで達しています。ラジオ「アニソンアカデミー」では過労で入院したという話まで。80年代調のサウンドで笑わせに来ながらも、実際の80年代の曲と比べると構造もサウンドの厚みも現代のレベルで異質なのが面白いところ。

 曲調と歌詞両面でノスタルジーの切なさをまとっているのもポイント高いです。
 「一瞬の一生だって輝いてる」

TANUKI - BABYBABYの夢


 vaporwave系ミュージックにトランスの要素を取り入れました感。アレンジ元になっている 竹内まりや - 夢の続き は最近ラジオで原曲聞いたのですがこれが80年代サウンドって感じがいいですね~。EPとシングルCDでアレンジが違っていて、私が好印象だったのはもちろんEP版。

この動画はCD版。EP版ってレコード買わないと聞けないのでしょうか‥‥?

1990年代のKDD CMソング


 80年代趣味が極まってついに90年代に突入してしまいました。バブルを通過し豊かさを超え、ベルリンの壁は崩れ、人々は世界に夢を見ていた。リアルタイムで見ていた幼少期の思い出とも重なります。土曜の夜にテレビで流れるハリウッド映画の間にこのようなCMが入るともう夢の世界。

 ところで、今やKDDIではないKDDは自分の世代にとっての電電公社のようなものかもしれない。IDOが入る前、国際電話専門のKDDでした。

ポケモン サン・ムーン - 戦闘エーテル財団ルザミーネ


このルザミーネ様のテーマ曲はいずれも非常に格好いいです。何となくオウガバトルサーガ系のアレンジのような気も‥‥?

fox capture plan - Cross View


この記事の準備に時間がかかっている間にブレイクし始めました。フォックスキャッチャープラン。

SHISHAMO - ほら、笑ってる


良曲なのは間違いないけれど、12月に知ったので聞き込みがまだ足りない

in the blue shirt - Cluster A


ベストPV賞。曲はまだ分からない。

*1:twitterチェックは遡り8月13日まで。「-」でしか検索していないのでshazamとyoutuで遡るとまだ出るはず。