放課後は 第二螺旋階段で

「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」 筆者の気の向くままに書き連ねるクラシックスタイルのblogです。

2016年登場ながらぎりぎりで聞けていない曲

 今年は年末年始休みが極限まで短い日程配置のため、これを書いている段階でも未発売・流通・その他もろもろの関係で聞けていないけれど試聴の段階でおそらくベスト級の作品がいくつかあります。

binaria「diez」


http://binaria.net/diez
 binaria同人音楽10周年アルバムです。まだまだ活動を続けるとしていますが、私はこう上手い人で固まってメジャーデビューしたらもう分解せず同人には帰るのは不可能だぞと感じています‥‥。つまり、事実上の最後の同人作品であると捉えています。

 「上手いバンドはバラバラでもやっていけるのですぐ解散してしまう」という説がありますが、メンバーがソロでメジャーデビューした後も同人が続いていた希なチームなので例外的に大丈夫かな?

悠木碧「レゼトワール」

http://amzn.to/2h7VHiE
 同人音楽でおなじみ bermei.inazawa らが声優・悠木碧の声だけで楽器を入れずに作り上げた驚異のアルバムの一曲です。

シリーズ:20世紀巡礼・聖剣伝説2で知った「夏の空色」 高橋亮子

夏の空色 (フラワーコミックス)
Amazon.co.jp: 夏の空色 (フラワーコミックス) Kindle版

 今から23年も前になる1993年にスクウェアから発売されたアクションRPG聖剣伝説2』で非常に印象的なBGMのタイトルに引用された事で知った1980年の作品を2016年に電子版で、という奇跡的な状況で読みました。このゲームはサウンドスタッフの菊田裕樹が「さまざまなカルチャーに触れるきっかけにして欲しい」という意気込みからほとんど全ての曲に何らかの元ネタを配した作品だったのです。

聖剣伝説2 オリジナル・サウンド・ヴァージョン
Amazon.co.jp: 聖剣伝説2 オリジナル・サウンド・ヴァージョンより『夏の空色』


 36年も前の世界を舞台にする今作はさすがに時代を感じましたが、その壁を超えると非常に素晴らしい作品です。12ヶ月間で過ぎ去り移り変わる1年の空、世界、優しき人々、そこに緊張をもたらす病が透き通るように美しく描かれています。

 そして航空大受験が重要な位置付けながら「航空もの」ではない作品を初めて見ました。

 20世紀のエアライナーパイロット、それはまさに人々の永遠と彼方への憧れを具現化したかのような存在だったのです。

聲の形 山田尚子監督の舞台挨拶 博多編 要約レポ



 以下、その場のメモもなく記憶で書いているため話の順番・表現など若干ずれている部分があります。念のため‥‥。


 「26回目の舞台挨拶で、目の回るような忙しさです。ここ福岡なんですか?というような状態です。つい先ほど到着した状態です」「楽屋の赤いお面(博多にわか)くらいしか福岡感ないよ〜」

 前日に宮城県利府→仙台→札幌を回って、それからこの博多→北九州というハードスケジュールで、見た目にも疲れている様子でした。ところで、右手に腕時計(?)左手にマイクを持ってお話しになっていたため、左利きなのでしょうか?(「左利きの人は何だかひょうひょうと生きているような感じがして憧れる」by鶴巻和哉

 「福岡は2年前の京都アニメーション社員旅行で来たことがあり、中洲でラーメン食べたりしました」

 「福岡といえば、姉が熱烈なチェッカーズファンで久留米にあこがれがあります。久留米から来た方は?」片手で数えられそうな位ですがちょっといます。
 「(聲の形を映画館で見るのは)この回が始めての人は?」これは半分くらい。どこでも同じ位の割合だそうです。

 「今作はテレビシリーズがなく一発勝負なのが大変で、打ち合わせを特に何度も繰り返しました。重なって何度も来る人に飽きさせないようにちょっと言い方を変えたりしたけれど、今考えると『言っていることが違う〜』と若干混乱させたかもしれない笑」

 「手話監修は劇団の方に台本・絵コンテを渡して演技をしていただき、それを参考にして作画して、その仕上がりをさらにチェックしてもらいました。手話は動きだけでなくタイミングでも意味が違ってくるので、最後の方まで直してました。キャラデザの西尾太志さんは『完璧なはずや!』と言ってました」

 「手話といえば植野は最後に『バカ』と言おうとするのですが、濁点を付ける身体の外側に払う動きを入れなかったから『ハカ』になっているんですよ」
 「この手話が分かった方は?」1、2名くらい。
 「それを硝子が『バカ』はこうするんだよと教える事で結果として『バカ』と言っているという‥‥ちょっと可笑しくて、感動的で‥‥それに可愛い場面なんです!」

 司会者「最も好きなキャラクターは?」
 「いろいろなタイプの監督がいらっしゃいますが、自分はキャラクターに投影しないタイプで、将也の物語なのでやっぱりこの人が鍵になりました。動き出すまでなかなか時間がかかって大変でした」

 「キャストのみなさんが『キャラクター』ではなく『人物』として寄りそって真摯に作品に向かって下さり感激でした」

 「ディープな話多めになりましたが、楽しんでいただけたでしょうか?」(拍手)

 「(入場者特典の)ポストカード、大きくて、手ぶらで来られた方にはすいません笑 将也を持って帰って‥‥笑 来週からは硝子のポストカードになります」

 「今6週目で、これから7週目。長い間上映していただいて‥‥。皆様の心の中に残る作品となると嬉しいです」

わたくし的感想

 手話作画の恐るべき仕上がりにかけた誠実さは予想のはるか上を行く感です。何事からも逃げずに真正面から取り組むこの作品の強度を裏打ちしています。

 『映画けいおん!』『たまこまーけっと』で感じていた独特な客観性については監督の言葉ではっきりと確認できて、自分の見方・感覚の正しさが証明されたような思いです。

 この舞台挨拶はディープな話を聞くために行ったので、大変楽しかったです!次回作はずっと先でしょうけれど、舞台挨拶でも、何らかのイベントゲストとしても、来んしゃい福岡。