放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

JPN 日本

エースの揺籃「世界の傑作機 No.029 陸軍97式戦闘機」

中島陸軍97式戦闘機「キ27」 (世界の傑作機)文林堂Amazon 映画「風立ちぬ」にも登場した高速高機動の海軍九試単座戦闘機(のちの九六式艦上戦闘機)に刺激を受けて開発されたのが、このキ27。陸軍97式戦闘機です。 戦歴としては、空戦が比較的小規模だった日…

第二次世界大戦最強飛行艇といえば 「世界の傑作機 No.164 二式飛行艇」

二式飛行艇 (世界の傑作機No.184)文林堂Amazon 他国とは全く比較にならないほど高い飛行性能を持っていた世界最強の飛行艇、それが二式大艇です。 本書ではその細部構造・高性能ならではの作戦・そして日本海軍における飛行艇史と新明和につながる系譜が紹介…

逆説的にエンジニアは戦闘機を作れないと知る「主任設計者が明かすF-2戦闘機開発 日本の新技術による改造開発」神田國一(FS-X設計チームリーダー)

主任設計者が明かす F-2戦闘機開発作者:神田 國一発売日: 2018/12/10メディア: 単行本(ソフトカバー) 本書を読んだ経緯説明と総評 F-16 Block40から F-2 への改造は三菱にとって最も適していた? 意外と属人的なアメリカのエンジニアたち カナード廃止の経…

近年移動が多い航空自衛隊の飛行隊。現在どこにいるのか分からないのでまとめました。

2016年頃から全国的なシャッフルが行われていて訳が分からなくなったため、自分用に表を作りました。出典は航空自衛隊公式サイトとWikiPediaだけです。 現存部隊は太字。連絡機系の機種は省略しています。(現在ほとんどの部隊がT-4を使用しておりキリがない…

兵器と航空宇宙の広告コピーコレクション(更新2020年05月06日)

一般人が決して買う事などなく、使用シーンも日常からかけ離れているが、しかし目的がはっきりしているモノのコピーには独特な存在感がある。 ボーイング2707 1968年 日本航空導入契約 マクドネル・ダグラス F-15 イーグル 日本導入期 ノースロップ N-156(F…

縁の下の力持ちを知る「護衛空母入門 その誕生と運用メカニズム」大内建二

護衛空母入門―その誕生と運用メカニズム (光人社NF文庫)作者:大内 建二発売日: 2013/04/01メディア: 文庫 第二次世界大戦末期ともなるとアメリカ海軍が毎週竣工させており、その生産性に比して非常に高い戦果を上げた艦種である護衛空母全体を概観する一冊で…

古い昭和の航空自衛隊を追体験 「スクランブル 警告射撃を実施せよ」田中石城

スクランブル―警告射撃を実施せよ (光人社NF文庫)作者:田中 石城発売日: 2014/11/30メディア: 文庫 かや書房から1997年に発売された『スクランブル 警告射撃を実施せよ』の2014年文庫化です。 防衛大学出身すなわち管理職中心でありながらテストパイロット資…

機械の戦いの狭間で―「海戦 〔伏字復元版〕」 丹羽文雄

海戦(伏字復元版) (中公文庫)作者:丹羽 文雄メディア: 文庫 1942年8月初頭頃から重巡鳥海に同乗し、第一次ソロモン海戦に参加した記者であり小説家である著者による記録文学が本書である。 現代海軍の海戦とは本質的に遠洋航海であるため、ただそこにある南…

「重巡摩耶」池田清 艦の生涯を俯瞰で見る。そしてソロモン海戦というサイレント艦隊決戦での決定的敗北。

重巡摩耶―元乗組員が綴る栄光の軌跡 (学研M文庫)作者:池田 清発売日: 2002/01/01メディア: 文庫 艦これブームに乗って、積読から出てきたこの一冊を何となく読み終えました。 最後の条約型重巡・摩耶(高雄型4番艦)が建造され沈没するまでの14年間が時代背…

「第二次大戦の歩兵対戦車戦闘 オスプレイ世界の軍装と戦術 02」で野戦築城と気合いの世界を知る。著:ゴードン・L・ロトマン イラスト:スティーヴ・ヌーン 翻訳:三貴雅智

第二次大戦の歩兵対戦車戦闘 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の軍装と戦術)作者:ゴードン・L. ロトマン発売日: 2007/05/01メディア: 単行本 World of Tanks において完全に省かれている要素の一つとして「歩兵による対戦車攻撃」があるため気になっ…

運命の海戦 「連合艦隊vsバルチック艦隊 日本海海戦1905 オスプレイ対決シリーズ5」 ロバート・フォーチェック 訳:平田光夫

連合艦隊vsバルチック艦隊―日本海海戦1905 (オスプレイ“対決”シリーズ)作者:ロバート フォーチェック発売日: 2009/12/01メディア: 単行本(このエントリは2011年01月11日のメモを元に製作した復刻版です) NHKドラマ『坂の上の雲』を楽しんで、戦史を知るの…

アメ車を再評価 「戦後日本の戦車開発史 特車から90式戦車へ」 林磐男

戦後日本の戦車開発史―特車から90式戦車へ (光人社NF文庫)作者:林 磐男発売日: 2005/10/01メディア: 文庫 World of Tanks に日本ツリーが実装されることが決定し、Tier8 に61式戦車、Tier9 に STA-1(61式戦車の試作一号車。車高がきわめて低くエンジンボン…

「日本との出会い」 ドナルド・キーン

日本との出会い (中公文庫)作者:ドナルド・キーン発売日: 1975/06/10メディア: 文庫 この本はすき!いいね!元気もりもりご飯パワー!! (@KANOEYuu) | Twitterさんの影響で読みました。 2011年の東日本大震災後に日本人となったことが話題になったキーンド…

海のリベラルアーツ教育 「先任将校 軍艦名取短艇隊帰投せり」 松永市郎

先任将校 (光人社NF文庫)作者:松永市郎発売日: 2013/08/30メディア: Kindle版 1944年8月、フィリピン・マニラからパラオへの輸送任務にあたっていた 5500t型軽巡 名取 は、フィリピン東沖300マイルにおいてアメリカ海軍潜水艦の雷撃により撃沈された。救助…

風立ちぬ回想編 「零戦 その誕生と栄光の記録」 堀越二郎

零戦 その誕生と栄光の記録 (講談社文庫)作者:堀越二郎発売日: 2013/07/26メディア: Kindle版 新入りの私に対して、グループの人はみな親切だった。机はなるべく明るいところがよかろうというわけで、窓ぎわにしてくれた。ただ、夏は窓をあけておいたので、…

霧の中の士魂部隊 「8月17日、ソ連軍上陸す 最果ての要衝・占守島攻防記」 大野芳

Amazon.co.jp: 8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記 (新潮文庫) 「敵が侵入してきます!!射っていいですかッ!!」 「射つな!!くいとめろ!!」 「どうしても入ってきます!!射っていいですかッ!!」 「射つな!!くいとめろ!!」 戦車…

単騎戦う者たち / 「新司偵 キ46 技術開発と戦歴」 碇義朗

新司偵―キ46 技術開発と戦歴 (光人社NF文庫)作者:義朗, 碇発売日: 2016/08/01メディア: 文庫 『戦闘妖精・雪風』の気分から積本崩し。 新司偵こと百式司令部偵察機と、その前任機の九七式司令部偵察機の誕生から終戦までの時代・運用・編成・技術の流れを描…

「翔べ 海上自衛隊航空学生 ― パイロット人生38年の軌跡」 岡崎拓生

翔べ海上自衛隊航空学生―パイロット人生38年の航跡 (光人社NF文庫)作者:岡崎 拓生発売日: 2011/10/31メディア: 文庫 最近、Twitterで航空自衛隊航空学生クラスタの存在に気づいて、ぱきっとした性格に好感を持ち、一体どういう人々なのか知るためにこの本を…

「零戦搭乗員空戦記―乱世を生きた男たちの哲学」

零戦搭乗員空戦記―乱世を生きた男たちの哲学 (光人社NF文庫)作者:坂井 三郎発売日: 2006/11/01メディア: 文庫 この本は私的零戦ブームにあわせて貰って読みました。 タイトルに反して哲学は特にありません。 緒戦の勝ち戦が終わって末期戦寄りのタイミングで…

「零式戦闘機」 吉村昭

意識的な軍事知識補強シリーズ第二弾に加えて、私的吉村昭ブーム第二弾として読了。 私はドイツ空軍とイギリス空軍の戦いこそ頂上決戦という所から発したミリタリーファンで、太平洋戦争の航空戦は遅れた空軍同士が何かやってた位の感覚でしかなかったのでゼ…

「昭和16年夏の敗戦」 猪瀬直樹

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)作者:直樹, 猪瀬発売日: 2010/06/25メディア: 文庫 適切な答えを出すのに必要なもの、それは適切な設問。 昭和16年日本のベストアンドブライテストで編成された「総力戦研究所」ではその問いを得て、見事に解き明かした。 「対米…

「三陸海岸大津波」 吉村昭

三陸海岸大津波 (文春文庫)作者:吉村 昭発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 海は、人々に多くの恵みをあたえてくれると同時に、人々の生命をおびやかす過酷な試練をも課す。海は大自然の常として、人間を豊かにする反面、容赦なく死をも強いる。 本書は、…

「空のよもやま物語―空の男のアラカルト」 わちさんぺい

空のよもやま物語―空の男のアラカルト (光人社NF文庫)作者:わち さんぺい発売日: 2008/08/01メディア: 文庫 著者は民間の航空機整備学校のち陸軍航空審査部で終戦まで勤務。 ターボつきの百式司令部偵察機IV型*1や、陸軍空母の艦載哨戒機になった三式指揮連…