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【パリ24日共同】童話「星の王子さま」で知られるフランスの作家、サンテグジュペリの遺品とされる腕輪の所有権をめぐり、6年前にフランス南部マルセイユ沖の地中海から腕輪を回収した漁師と遺族が対立、法廷での争いに発展している。
サンテグジュペリと妻の名が刻印されているこの腕輪は、1998年9月、マルセイユの漁師がトロール船で海底から回収し遺族に引き渡した。
しかし遺族側は腕輪が偽造品ではないかと疑い、遺品捜索を「墓を暴く行為だ」と非難。漁師が「偽物なら遺族が所有する正当な理由はない」と裁判所に腕輪の返還を訴えると、遺族は一転、腕輪がサンテグジュペリのものだと認め返還を拒否した。
23日付のフィガロ紙は、星の王子さまの一節「心でしか物はよく見えない。大事な物は目では見えない」を引用、作家の清廉さと無縁な遺族の対応を皮肉った。(共同通信)
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