この芸術家は美術館のロシア・アヴァンギャルド関係の展示で知りました。
構図だけがある抽象絵画を受けての、構造だけがあり機能は無い架空の建築物「アルキテクトン」の構成に感動したのです。
ガンダムなどのSF系模型では、フォルムはそのままにディテールを追加したり、光と影の効果を塗装で描き込んだりして「面の情報量を増やす」という発想があるのですが、それの究極形は何の機能もない四角形の立体に与えた情報だけから建築物のイメージを生み出すマレーヴィチの「アルキテクトン」であると、私は結論づけました。
最も有名といわれている思考「シュプレマティズム」そのものについては受け止めきれず今は印象がありません。絵画もカンディンスキーとあまり変わらないという漠然としたイメージ。
参考画像リンク
- アルキテクトン・アルファ
http://www.beamalevich.com/originals.html
SF宇宙戦艦的な面と量感の「アルファ」と同じものを作る積み木キット。
- アルキテクトン・ゴータ
http://www.undo.net/it/evento/22710
四角形だけで高さと上昇、巨大さと質量が表現される今作が私的に最も印象強い。