放課後は 第二螺旋階段で

「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」 筆者の気の向くままに書き連ねるクラシックスタイルのblogです。

ひたすらの突撃―機動戦士Vガンダム 第21話「戦略衛星を叩け」

■ストーリー

 リガ・ミリティア連邦連合艦隊によるカイラスギリーへの突撃が続く。

 二機一組で行動するウッソとジュンコは、両者ともに安全マージンのない攻撃的戦闘スタイルであるが、敵機をうまく撃墜できない。

 ウッソは「いつもの覇気はどうしたの?」とジュンコに叱責され再び力を取り戻したのだが、敵のMSをビームで貫いた瞬間、断末魔なのだろうか?命が砕ける声、それによる閃光を聞いてしまい、再び戦いに迷いが生まれてしまうのだった。

 だがオデロたちの補給部隊と合流して損傷した武器を交換する間に気持ちは自然と落ち着いた。仲間とは心強いものである。

 新しい大型ビームガン通称「物干し竿」を手に入れたウッソは試し撃ちを兼ねた一撃で手近な敵を消滅させる。まるでハイパーメガランチャーのごとき破壊力である。すさまじい性能ではあるのだが「単なる試射の的として敵を殺すのは武器で遊ぶようなものでパイロットのやり方ではない。発砲光で敵に発見される」とジュンコに諫められる。

 これに対しては「ジュンコさんこそ死に急ぐような戦いはやめてください」と内心で答える。


 かくして敵防空部隊の排除に成功し、無人のガウンランドが艦隊中心部に突入。自爆により多数のザンスカール艦艇を撃沈し、さらにこの爆炎に隠れてリーンホースは指揮官タシロの艦スクィードへの接弦に成功。モビルスーツ斬り込みをかける。

 艦載機をほとんど失っているスクィードはもはや抗戦不能のため、乗員は白兵戦で抵抗しつつも総員退艦を決めた。

 ザンスカール兵と共に脱出するカテジナは対艦制圧戦闘中のシュラク隊機にケーブルガンを打ち込み「シャクティたちは無事」とウッソに伝えるように頼む。

 戦闘終了後、この伝言を受け
 「そうか。シャクティは生きてるのか。そうか。あっはっははは!」と安心して笑い出すウッソを囲むように集う仲間を俯瞰で一望するシーンでこのエピソードは幕となる。

■コメント

 目先の戦闘そのものに集中したエピソードで会話も伏線準備程度のものが中心であるため、物語面での感想は少ない。最近の数エピソードは正直に言って中だるみの感がある。

 ジュンコの「死に急ぐような戦い方」もセリフとして現れるのだが、映像的にはそれほど際だった印象もないため実感は持ち難い。

 ラストでシャクティの無事を知り緊張が解け笑いがあふれ出しているウッソの描き方で、思いを押し殺しきれるような機械的人間ではないと分かるのが見どころだろうか。

■断片

  • この回で撃墜される敵の断末魔の表現がかなり怖い。いわゆるトラウマものだろう。人のものとは思えないような叫び声と不可思議な白い閃光に包まれ、フェードアウトするように通常の世界に帰る。製作方法が気になるシーンだ。
  • 今作の戦闘方法はサーベルで首・四肢を切り裂くなど「死体を綺麗にしない」傾向が非常に濃い。これが1990年代という時代のリアルだ。
  • ダメ人間風のジン・ジャハナムは緊迫した戦場でのちょっとしたコメディリリーフになっている。この人がいなければ本当に殺伐とした作品になっているだろう。


アイリスオーヤマ ステンレス物干し竿 長さ170~300cm SU-300
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