この佐藤竜雄関連2作は、作中世界の余裕が何とも良いのです。世界中の人間がみな二周目のように上手な人生を送っている。強くてニューゲーム。
言いたかったけれど言えなかったことを言ってくれて、してはならないと気付けなかったことは初めからしない。後悔することも、その必要もない。非常に快適。
空間表現の抜けの良さに未解明の不思議な魅力があって、小さなお話でも、破局に繋がらない位の葛藤しかなくても、ちまちまとした印象はなく心は宇宙の彼方までつながっている。
(最近のブーム 2011年11月と2012年1月より)