Amazon.co.jp: ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)
「明日もねえ ルーツもねえ おまけに今いる場所がねえ 怒りなら あるけれど ぶつける相手が見つからねえ 人生の 意味だけが 今宵もオロロと降りかかる 生きるとは 何なのさ 教えてくれるかコックリさん」と筋肉少女帯の大槻ケンヂは「テレビもねえ ラジオもねえ」の調子で歌っていたけれど、ぶつける相手を見出して、それと戦った高校生たちは・・・・・・
バカばっかだった!
兎に角やらねば。でも何を?それが分からない高校生の主人公のもとに「不死身のチェーンソー男」という分かりやすく終わり無い敵が現れ、でも実際に戦うのは自分自身ではなくて「美少女戦士」の「絵里」で。それでもどうにかしてチェーンソー男との戦いに参加して非日常を欲しがる主人公。
主人公の友人は多趣味で、写真を撮ってみたり音楽を作ったり、色々なことをしているものの「打ち込むのが怖い、打ち込んだものがダメだったらどうしよう?」って不安を持っている。
チェーンソー男と戦えるスーパー高校生の「雪崎絵里」だっておバカで、カッコ良く戦うための練習をして「忍者映画みたいでかっこいいでしょう?」なんて言ってみたりしていて。
ダメ人間たちの前向きではないけれど後ろ向きでもない青春小説で面白かった。