放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

2013年に聞いた特筆曲リスト その2

 1でそうだったように発売年と聞く音楽の間にほとんど繋がりがなくなっています。

 基本的にはハーモニーの面白さ偏重型かな?

  • AZUMA HITOMI「ハリネズミ
    • TVアニメ「フラクタル」が忘れられてもこの曲は残って欲しいですね。一人称僕女性歌唱曲特有の匿名性、甘さ、焦燥感、ロマンチックさを基調にエッジが立った感じです。女性声優の少年役ともまた違った緊張感となっています。高速道路で聞きたくなるビートでもあります。
  • RAMMに這いよるクー子さんとクー音さん「Sister,Friend,Lover」
    • TVアニメ「這いよれ!ニャル子さんW」のEDテーマですね。この曲は黒鍵だけである程度弾けます。(ペンタトニックスケール)簡単な基盤で不思議とダウナーな雰囲気が出ている所がニューウェーブニューロマンティックスの流れではまります。
      • シナリオを把握していなかったため、ごく最近になって百合ソングと把握しました。
  • binaria「ルミネセンス」「リンズの鉛筆」
    • supercellやなぎなぎbinaria → bermei.inazawa → Annabel という感じで同人音楽のキャッチアップが始まったのは5月頃。これは年単位で遅かったですね‥‥いま枯れ果てようとしている「深夜の空気」という資源の供給ラインとなっています。
    • 「リンズの鉛筆」は何となく「銀河英雄伝説」のラインハルトとキルヒアイスのテーマ的なイメージがあります。
  • anNina「Transcript Lover」
    • 同人音楽のキャッチアップが始まると同時に偶然か必然か、anNina が4年ぶりの新 CD である ombre を出したのでさっそく聞いてますますはまりました。
      • 同人音楽はコンピレーションアルバム方式で作ってボーカリスト別・作曲家別の総集編があまり出ないので早々と限界を感じています‥‥
  • Jaco Pastorius「Kuru/Speak Like A Child」
    • イントロクイズに出題されれば正答率100%ソング。その後もストリングス・パーカッション・ベースの珍しい編成が良いです。

今でも 僕は一人 想ってる 色あせた どこかで 見た場面

  • YMO「Ballet」「U・T」「1000 Knives」
    • 2013年に最も音楽的牽引力があった YMO の中でも「BGM」収録曲がベスト。ここから高橋幸宏坂本龍一のソロ活動曲理解へと繋がりました。
  • Testpattern「Ring Dance」
    • さらに YMO 関連曲を +1 。1983年のこの曲を90年代まで育てれば Aphex Twin の Selected Ambient Works 85–92 あたりが出てくるんでしょうという感じですね。IDMプロトタイプの感があります。
  • 中谷美紀「クロニック・ラヴ」
    • 坂本龍一「ballet mecanique」を元に、自殺したアイドル岡田有希子の「ワンダートリップラバー」が作られ、さらに再制作された中谷美紀「クロニック・ラヴ」がドラマ「ケイゾク」の主題歌であるとようやく気がついて、80年代と90年代の連続性を見つけ、これは私的90年代ルネサンスの大きなピースの一つです。
  • 坂本龍一「bibo no aozora」
    • 2006年の映画「バベル」でテーマになった一曲です。バブリーで明るかったWeb界隈の世界、その頃は気がつかなかった輝きはもう戻らないだろうという確信がただ寂しい。

(続きます)