イデオンニッキを書く途中で呆然として停滞しがちな今、今放送されているアニメを使って評価傾向を記録してみる。
マクロスF
学園恋愛美少女美少年メカバトル音楽と楽しい要素がぎっしり。ふつうの若者がふつうに楽しめそうな作品。
百万両かかってるって3秒見ただけでも分かるような凝った作り。
素晴らしいクオリティの音楽シーンの使い方はミュージカル(舞台演劇?)っぽくて好きです。サテライト社作品は『創聖のアクエリオン』に引き続いて、舞台演劇的に見せシーンと他の部分を断絶させているという印象があります。
私は大気圏内を空気力学で飛翔する物体の描写に力を入れていてそれ以外捨て気味の「マクロスプラス」が好きで、ヴァルキリーが使えるなら学園に行ったり宇宙を飛んだりしている場合じゃないという感性なので若干対象外な感あり。
それとメインヒロインのシェリル・ノームの髪の影色がドピンクすぎて目が辛いです…
隠の王
キャラクターが可愛い。殺伐としてみても結局は善意ベースな感じがする世界。
命のやりとりをさらっと扱うところが現代的。クールな絵面。非常に薄味低カロリー。嫌いじゃないけれど好きというほどでもなし。
ゴルゴ13
ふつうの大人がふつうに楽しめそうな作品。
一話完結でとにかく見やすい。
話も絵もちょっとすっきりしすぎというか撮影効果フィルタかける前の彩度が高すぎ…?
マスターキートンがゴルゴ13と比較される理由はこのアニメでやっと分かりました。(ゴルゴのほうはおっちゃん向けイメージが強くて今まで見たことがなかった)
狂乱家族日記
MOSAIC.WAVの歌を速いとも電波とも感じないと今作で判明。普段から言語を低速ながらも並列処理しているので…?
アニメチックホームコメディ。アニメ世代の人間が軽く楽しむのにはぴったり。
コメディを書ける人は偉いという評価尺度を持っているので、これの作者が年下と思うとショック。でもシリアス要素を入れるときのバランス感覚は悪いので圧倒的というほどではない。
テンションで押し切るところがあるせいか、1クール走りきるより前にネタ切れ感が…
ヴァンパイア騎士
「♪赤く赤く赤く揺れて」
オープニングとALI PROJECTのエンディング曲は今作に「耽美で精悍なヴァンパイア」というイメージを強く焼き付けてくれます。
シナリオはアウトサイダー願望や、耽美でない部分を隠そうとしているような感じが引っかかりもするけれど、格好つけるのは嫌いじゃないぜ。
本編とは無関係ですが原作マンガ掲載誌LaLaのCMが秀逸。「日本女性の長寿の理由はLaLa」
純情ロマンチカ
どのあたりが純情なのかよく分からない(笑)
BL系を楽しめる方だけれど今作はあまりにも直球すぎて無理。
アリソンとリリア
対象年齢の上限があまりにも低すぎる気がします…
RD 潜脳調査室
自分の身辺のWeb化・電子情報化を急激に進めている今になってコンピュータの中の世界とか言われても…
アクションの重量感描写は突出しているけれどシナリオ上の必然性に疑問があったりなかったり。
プロダクションI.G.の絵はきれい。
図書館戦争
戦争のことを完全に忘れて、厳しめの図書館職員物語として見たら普通に面白いです。
自分の感覚で都市部での戦争を想像すると、男は殺され女は犯され街灯には死体が釣り下げられ生存者も手足がもげているような地獄絵図か、一見一般市民の日常生活があっても図書館関係者と分かればいつ暗殺されるか分からないようなゲリラ戦を想像して、そして図書のために何故そこまでするのか分からなくなりますが、そういう悪い人の考え方は忘れないといけない。
パトレイバーの警察感よりも軽い戦争感に慣れなければならない。
それでもやっとたどり着いた面白さが普通というのは、突出したところがあまりないという…
「図書館戦争」(戦中)でなく「図書館戦後」(今はもうないけれど備えはする)としたら若干違和感が無くなったのでは?
カウボーイビバップ
再放送。最近最終回を迎えた。今更言うまでもなく面白い。
心身破綻者の最期に妙に共感してしまう第12-13話「ジュピター・ジャズ」*1、ベータ規格のビデオデッキを探す第18話「スピーク・ライク・ア・チャイルド」、エンディング曲に乗ってシナリオが展開する最終回らしい最終回第26話「ザ・リアル・フォークブルース後編」が特に好きです。
今作は非常に高評価ですがエピソードごとの出来のバラツキが意外と激しいかも…
コードギアス 反逆のルルーシュR2
何でまた学園もの…学園ものが苦手。
今触れるには熱すぎます。
ソウルイーター
これが今の新作で一番面白い!断言!
グラフィックセンスや動きの描写が突出しています。三日月・大鎌・太陽・ドクロ。そして若干の狂気。
シナリオ無しでシーンを組み合わせてPV的なものを作っても楽しめると思います。
しゃれた映像に軽めでノリのいいストーリー。最高の相性。
子どももオタも楽しめるレイトショーシステムは非常に良い。これが1年も続くって贅沢すぎます。
主役の少女の演技は棒読みと言われていますが、身体の演技(アクション描写)が良すぎるのと、映画やドラマや舞台の子役の演技が若干不自然でも「そういうもの」として処理するのと同列に扱っていたせいで気になりませんでした。
souleater.tv -
公式サイトのプロモーション動画で動く画を見ることができます。3分版は劇場版予告風。90秒版は本編オープニング曲使用の通常版。
ネット上での削除速度が非常に速い作品で、他作品ではお目こぼししてもらえることの多いオープニング・エンディングさえ見られないのは非常に残念…