放課後は 第二螺旋階段で

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おにいさまへ……パイロット版のナレーション

輝きの瞳に悲しみが宿る時、青春の扉が開いた―――奈々子、16歳。
夢と希望を抱きながら、不安におびえ、それでも尚、明日を待ちこがれる。
若者たちを過酷な運命と華やかな誘惑が駆け抜ける。

伝統の女子学園に展開する、孤独な青春たちに、それぞれの闘い。
奈々子を取り巻く様々な光と影。
愛の数だけ涙があり、涙の数だけ孤独がある。

若さゆえに、彼女たちは彷徨い、どこへ流れてゆくのか。
奈々子はそれぞれの心に直面しながら、自分もその中の1人であることを発見する。
やがて思い出となるはずの1つ1つの瞬間は、奈々子にとって越えようもない壁となり
穏やかな日々を変えてゆく。
失意、羨望、裏切り―――複雑に絡まりあった人間模様の中で、
次々に暴かれてゆく衝撃の真相。

ソロリティ―・メンバーズを率い、学園の女王として君臨する一の宮蕗子。
その美しい仮面に隠された限りない悲しみと欲望。

死と孤独の旅路をゆくサンジュスト―――朝香れい。

愛と死の残された僅かな時の中で、烈しく苦悩する薫の君―――折原薫。

青春、それは若さゆえに傷つき、若さゆえに傷つける。
傷つけあうことを避けられずに人を愛し、嫉妬し、孤独の闇へと沈んでゆく。
それでも彼女たちは愛することをやめない。たとえ行きつく先がどこだろうと…。

おにいさまへ…彷徨いながら奈々子は、見つけられないその出口をおにいさまへ求める。
時には素直に。時にはためらい…。
おにいさまへ…それは心の叫び、生きる証し―――
―――おにいさまへ…涙がとまりません。