放課後は 第二螺旋階段で

筆者の気の向くままに書き連ねるクラシックスタイルのblog。代わりにカテゴリタグによる分類に力を入れております。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

「世界の傑作機 (No.113) Tu-22/-22M "ブラインダー" "バックファイア"」

世界の傑作機 (No.113) Tu-22/-22M "ブラインダー" "バックファイア"

世界の傑作機 (No.113) Tu-22/-22M "ブラインダー" "バックファイア"

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文林堂
  • 発売日: 2005/11/01
  • メディア: ムック

 独特なデザインが人気のソ連機2種に加えて、巨大超音速爆撃機「T-4」まで載っている珍しめの一冊。冷戦も昔のことになった2005年ならではの内容です。ソ連/ロシア機はやっぱりどこかおかしくておもしろい。

 以下記事のまとめ的紹介と感想。

Tu-22 ブラインダー

 垂直尾翼付け根という高所にエンジンが2機並んだデザインが特徴。
 はじめに「ビューティ」というコード名が付けられたけれど、綺麗な名前を付けてはいけないという理由で「ブラインダー」に変えられたという逸話がある飛行機。でもそんなこと実際には無かったらしい。
実際には、西側の高官が単に「綺麗な飛行機だ」と言ったのが記者に誤解されて広まっただけとか。
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/Tu-22bli.htm

  • 最も多く作られたのは偵察仕様のR型

 攻撃仕様は爆撃機型とミサイル発射機型に数が割れ、電子戦仕様や練習機仕様の比率も多かったせいでこういう生産数になったとのこと。
 この時代は、攻撃側の武器が一撃で致命傷を負わせることができる核弾頭巡航ミサイルで、防御側の防空力はそれに全く追いついていなかったから、標的を先に見つけさえすれば少数の攻撃機で簡単に全滅させられるという考え方もあったんでしょうか。(推測)

  • 高所のエンジンはやっぱりまずい

 推力変化でピッチングが出て操縦が難しくなるとのこと。
整備もかなり大変で、整備士をエンジン位置まで上げるのに、高さが5mくらいありそうな専用の櫓を使ってました。

Tu-22M バックファイア

 エンジン配置が普通になったり可変後退翼になったり胴体も違った形になったりで、改良前と同じなのはどのへんなんですかって感じの「改良型」
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/tu22.htm

 亜音速・超音速それぞれでの揚抗比向上による航続距離の延伸、離着陸性能の向上、低空安定性向上などなど大きな利点が多数。今では否定されがちな可変後退翼について再考してみてはという話。
この項を読むと、可変後退翼という技術は、戦闘機ではなく攻撃機のためにあるのではという感じがしてきます。

乱気流が多い低空だと翼面荷重が高いほうが安定性が高くなって有利になるらしいので、低空侵攻訓練中の事故多発で有名になったドイツの攻撃型F-104は考え方としては、それほど間違っていなかった…はず。


  • M2とM3でさらに大変革

 M2型からM3型にモデルチェンジする際、インテイクが「F-4」「Mig23」タイプの長方形+板型から、「F-15」「Mig25」タイプの角+楔型に変更されたり、エンジンが換装されたり、機首下面が坂状になって上向きの力を発生しそうな形に変えられたり、胴体内にふつうの対艦ミサイル「Kh-15」が6発も入るように変更されたり。
大改造が多い機種。

両型共通

  • ハイテクな防御機関砲

 Tu-22/22Mいずれもレーダー管制の防御機関砲を搭載しているとのこと。超音速機なのに。
赤外線を出す「対赤外線誘導弾」や、レーダー波反射断片を散らす「対レーダー誘導弾」が弾丸に混ぜられていて現代でも役立つのが特徴…らしい。何だかいかにも効果がなさそう。。。