放課後は 第二螺旋階段で

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ファイナル・デッドコースター Final Destination 3

ファイナル・デッドコースター 通常版 [DVD]
 オチが「ピタゴラスイッチ♪」じゃなくて「ドスッ!グシャッ!グサッ!死!」になっているピタゴラ装置映画第三部。
 「デッドライジング」で大爆笑するタイプ*1のぼくは、このシリーズがかなり好きです。
 それでも、見た後軽い事故恐怖神経症になったりします(笑)


 今回は、高校の卒業記念で行った遊園地のジェットコースターでの死亡事故を予知し回避できた人々に「死の帳尻合わせ」が迫りくる。最後まで生き残ることはできるのか?


 音楽やカットで「今からこれで殺されるよ」という強い死亡フラグを無数に立てたあと、それをすり抜けるようにギリギリで助かり、安心したところでハズしたものを使い時間差をつけて殺す楽しさは構造的には相変わらずですが、今作は何となく物足りないところがあります。見る自分が単に慣れてしまっただけなのでしょうか?
 作品側に問題があるとすれば、危険性を想像さえできないものが危機を招くという仕掛け一つ一つの意外性や、死亡確定後のあがきや追い打ちに欠けていたと思います。


 仕掛けのおもしろさが特に重要な作品なので、内容の紹介は少な目にしますが気になったところ。
 「倉庫」は誰が死ぬのかというところにフェイントがかかっているのがユニークだと思いましたが、それと引き替えに死に様があっさりしすぎています。人物描写をして注目させるとフェイントにならない、人物描写をしないとあっさりしすぎるという「あちらを立てればこちらが立たず」が出てしまったシークエンスだと思います。
 「300年記念祭」はこの映画の真骨頂ともいえる場面です。ノンストップ仕掛けラッシュ。
 ラストは尻切れトンボ過ぎて、作品全体の印象がこれだけで一段悪くなってしまいました。いくらなんでもこのラストはないでしょう。


  • 画像表示のためにDVD商品検索をしたところ「ファイナル・デッドコースター 選べる!死に様マルチ版」というものが出ていると知りました。こりゃいい。ゲハハハハハ(下衆に高笑い)
  • 「ルールもの」って、ルールに慣れてはいるけれど、アイデアが煮詰まりすぎたりルールに縛られすぎたりしない第二作が一番面白いものかも。
    • 「ファイナルデスティネーション」三作では第二作の「デッドコースター」が最も面白い作品でした。
    • ちなみに「ジョジョの奇妙な冒険」はスタンド登場から二部目にあたる第四部が一番好きです。第三部はパワーで卓をひっくり返したり矛盾気味だったりして違和感がある展開が少なくない。第五部は絵的には最もカッコイイけれど複雑精緻化に走りすぎている。第六部は複雑化が行きすぎて熱中はするけれど面白いのかどうかは分からない状態に。
  • 「ファイナルデスティネーション2」につけられていた見事な邦題「デッドコースター」がアメリカに逆輸入されて、その結果このような第三作が生まれたという話は本当なのでしょうか?