半物質エンジンも通常エンジンもまだ整備中だというのに、地面を割って現れたソロシップは勝手に空を飛ぶ。
何故?何故なんでしょう?イデオンは「何故」でいっぱい。
それでもシナリオは進んでいく。
イデオンの戦闘力と驚異のソロシップを目の当たりにしたバッフクランは一時撤退。
総攻撃から帰還したバッフクランのギジェ隊は、イデオンの異常な戦闘力や謎のハイテクバリアから、地球人類を好戦的種族とも、捕虜となったカララを悪くは扱わないくらいの智慧はある種族ともとる。
「異性人に見つかった星なんて、人間が長くいられるものでもないでしょう?」総攻撃を生き延びた地球人類シェリルはソロ星からの脱出を提案する。
そんな所へイデオンの力を知らないバッフクラン人ダミドの部隊が「ギジェとは違うところをアバデデ隊長やドバ総司令に見せる」と勝手に再攻撃をかける。
ダミドの攻撃にイデオンは苦戦し、ソロシップのほうでは軍人が「支援に行かなければ」と言うが、民間人のシェリルは「満足な装備もないこの船で民間人まで危険にさらすわけにはいけません!」と制止する。
それでも民間人の一人が「このままではみんなまで死んでしまいます!」と発進を願ったとき、ソロシップは今までにない反応をし勝手に動き出す。
反物質エンジン起動!核兵器ばりの爆風とともに、イデオンとソロシップは宙の彼方へと飛び立つ。
- シェリルという人について
映画版だけだと「性格がキツくて、最後は緊張に耐えきれず頭がおかしくなってしまう人」という印象しかなかったけれど、TVシリーズではよき常識人。
- カララの脱出法
3話で監禁されたカララは、今回宇宙船の振動で鍵が外れて脱出します。重要でない部分はテキトウやご都合主義でも人間納得するものなのね。
「どうやって脱出するのか」ということより、5話での「バッフクランに対する尋問」のほうが圧倒的に重要ですしね。
- 反物質ヤバイ
ソロシップの反物質エンジンは動かすだけで周りが若干蒸発。出力凄すぎ。
あまり広い作品を見ていない自分がいうのもなんですが、富野作品で多い「巨大エネルギーの前では全てが等しく消し飛ばされる」という描写は好き。
- 手間がかからないロボットアニメ
「ガンダム」の時も思ったけれど、訓練シーンや合体シーンって製作コスト低減効果高そう。お話のシステムが覚えやすくなるし、使い回しても不自然さが比較的少ない。今作でも合体訓練訓練。
時間のうち何割をロボット描写に使うといった規定もあったりする?
バッフクランの攻撃機が大型ミサイルを撃つ場面も使い回せてる気がする。
- 変メカ
最近のSFメカニックは何となくのっぺりしたものが多いので、今作のフォルムレベルで凸凹しているデザインは面白い。
- 無駄の無さすぎる視聴者
今作には、はっきりとした意味が無くても群像劇としての雰囲気を作るのに重要な描写が多数あります。が、その要素は何故か上手く文字にできないのでした・・・・・・
次回→伝説巨神イデオン 第5話 「無限力・イデ伝説」 - 放課後は 第二螺旋階段で
前回→伝説巨神イデオン 第3話 「激震の大地」 - 放課後は 第二螺旋階段で