前回イデオンでギジェを踏み殺さなかったことについて「くだらない男のヒロイズムね!」とカーシャ。「私たちは敵に情けをかけるほどの余裕はない」とシェリル。
その反感もベスが「そんな気持ちだけで倒せる相手ではない」と言ってしめてこの話は一段落。リーダーにふさわしいカリスマのある男、ジョーダン・ベス。
それでも割り切れないものがあったコスモは決闘でうまくやることの重要さを見せつけ苛立ちを発散するようにナイフを投げて蝶を木に釘付けにし、しかし傷はつけない神業を見せる。一同感心するもその後すぐにシェリルは「科学戦で何の役にたつのかしらね」と冷たい反応。
レーダーにバッフクラン機が捉えられるところから始まる今回の戦闘描写は海戦風な距離・時間スケールでメカニックな魅力があります。「来る」「左十度」と声で伝達する余裕はあれども機械は必ずしも追従しきれるわけでなく。イデオンは多数の人間の意思を乗せながらも終始無言無表情で身動き一つとらず各方位にミサイルを撃ち。敵バッフクランの母艦はロングショットで遙か彼方に。
イデオンはバッフクランの母艦に追撃をかけるも推力が全然違い追従ができない。コスモは機関士のモエラを「出力不足で追いつけるものも追いつけない!」と叱責するがモエラは「パイロットでも俺は補欠だった」と自分の能力不足を認めつつも言い訳をする。
「基礎学力はあんたのほうが上なんだ!子供のおれをアテにするなよ!」とコスモ。決闘大好きコスモさんは大人と子供、どっちなの?
皆、自分以外全員の力が足りないってカリカリしている。
シェリルはジョーダン・ベスに「何故異星人の女カララを信じる?」と何度となく突っかかったりもして。
ソロシップチームは通常の航法ではバッフクランに追いつく見込みが無いので、イデオンを着艦させてデスドライブに突入し離脱。バッフクランもデスドライブを始めアバデデ様得意の追撃デスファイト(ワープ中戦闘)を仕掛ける。
やることなすこと上手くいかないギジェ・ザラルはカララ様に別れの祈りを捧げた後、母艦グラム・ザンをソロシップに体当たりするコースに乗せ、脱出艇を切り離す。デス空間でも脱出艇は有効なのだろうか?それは分からない。
ソロシップの面々は感情レベルではぶつかり合いながらも実務面では何とか協力してイデオンにエンジンが焼き切れるほどのパワーを発揮させることで、体当たりをかけてくる母船グラム・ザンを押し出して衝突コースから外すことに成功。
生き残ることはできたものの「かれらは明日という日のことを考えないのだろうか」と次回予告のナレーターからも説教されてしまうチームワーク0のソロシップチームでした。
2017年11月7日追記
イデオンが一気に面白くなるのはギジェの気迫が見られるこの9話から。8話までは極端な話、見なくても構いません。
次回→伝説巨神イデオン 第10話 「奇襲・バジン作戦」 - 放課後は 第二螺旋階段で
前回→伝説巨神イデオン 第8話 「対決・大砂塵」 - 放課後は 第二螺旋階段で