「このスパイが成功したらサビアの位は間違いないと思え」
重機動メカ「ジグ・マック」の整備時間を稼ぐために名もなきバッフクラン兵が妨害工作に出撃する。
ところでサビアの位は名誉とはいえ現場で出せる程度の下級勲位なのでしょうか。
一方ソロシップでは、地球人の生活に慣れたカララ・アジバがジョーダン・ベスら司令部のためにコーヒーを淹れていた。そして、カララはバッフクラン軍人の姉ハルル・アジバに対しての休戦交渉を提案する。
前回の戦闘でそれなりの被害出したのにそう簡単に話し合えるものと思って?
甘すぎる感のある休戦交渉提案はこれといった抵抗もなく可決される。
ユウキ・コスモはジョーダン・ベスがカララの休戦交渉を迷わず許可したこと、今までの提案に対する疑いの無さに怒り「女に甘い」「そもそもバッフクランはいけない」とベスをなじる。
主人公なのに好戦的。主人公なのに人を信じない。主人公なのに民族差別まで。
そのころ、ソロシップ潜入に成功した工作員は乗員になりすまし「こんな船で死ぬのか?」「ソロシップが爆発するかもしれない」などとデマを流し始める。工作は爆破など物理的なものではなく、デマという情報攻撃。これによりカララ・アジバを孤立させることに成功。ついでにソロシップに仕掛けた爆発物を起爆することにも成功する。しかし、帰還時にソロシップクルーに発見され戦死してしまう。サビアの位への道は厳しいのだ‥‥
工作員の邪魔が入りカララへ信頼が少し揺らいだものの、ソロシップは再び予定通りの休戦交渉を開始する。ジョーダン・ベスのバイクに乗っていくカララ・アジバ。
ハルル・アジバ指揮下のバッフクラン軍駐屯地に到着したカララは、姉に再会した嬉しさからか微笑みながらハルルに接近する。
何故ここで微笑みながら近づくことなどできる?
いいかげんなカララ・アジバはハルル・アジバから「お前のせいで貴重な兵を失った」と責められる。
指揮官ハルルは部下にカララの服を引き裂かせ、嗤わせ辱める。部下たちは命令に戸惑いためらうが、ハルルは再び命じ直し従わせる。女たるハルル・アジバは妹カララにとって何が最も応えるのかを考えて、それを仕掛けるのだ。
あまりの仕打ちに、カララを送った後そのまま隠れていたジョーダン・ベスが飛び出し、ハルル・アジバの部下グハバ・ゲバと決闘に入る。けれどもそれはバッフクランを信じないコスモ操るイデオンにより中断されるのだった。
イデオン対ドグ・マックの戦闘には両者決着つかず。ここはわりとどうでもいい戦闘ではある。イデオンの爪先が闘鶏ナイフみたいな描写だったのがユニークだったくらいだろうか?
何とか生還したものの、バッフクランにはもう戻れないと言うカララ・アジバ。
ジョーダン・ベスはそんなカララを「行場のない異星人同士」と言い受け入れる。
カララ・アジバは静かに涙を流してそれを喜ぶ…
私はカララ・アジバが嫌いです
ここまで身勝手、認識不足、いい加減な人だったなんて…育ちが良すぎるというのか。死んだバッフクラン一般兵のことなんて僅かも考えたことがなさそうな様子。
罪を知らなければ謝ることも省みることも決して知ることはないのでしょうね。
どういうわけか、こんなカララの提案を簡単に可決するジョーダン・ベスのほうは「大雑把な人」といった程度の印象でしかありません。支援の望めないソロシップのリーダーという弱者だから?発案者ではなく同調者にすぎないから?
この段階で停戦する方法を考えてみる
カララ・アジバのバッフクランへの帰還(どうなっても知らない)、イデオン・ソロシップの地球バッフクラン間分割保有(動作しないようバラバラにして勝手に修理できないよう対立する2陣営で分割)すれば何とか休戦できそうな感じがします。
「利害の対立」ではなく「純粋な脅威」が今作で起こっている戦闘の原因なのでそれを取り除く。
けれど、どういう原理で動いているのか分からないマシンを分解するのも危ないし、だいいち分解作業の段取りを決めるところで決裂しそう。
「戦争の始まりと終わりがよくわからない」系の思考が好きなので、この手のパズルを考えます。
次回伝説巨神イデオン 第13話 「異星人を撃て」 - 放課後は 第二螺旋階段で
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