
- 作者:富野 由悠季
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 新書
そんな視点をこの本で得ました。
第二の軸は、今までの富野作品における主人公の家族と世界をつなぐ描き方についての思考記録で、研究者であるアムロの父を通してスペースコロニーに住む人々の社会構造を描き、トリトンや神勝平は家系により自然と戦いへ誘導される。キャラクターと世界観における垂直統合構造。ガンダムF91のリィズともなると、それに加えて希薄な家族間のつながりでも伝えられるものがあるはずだという祈りも込めた造形へ。
タイトルや帯の印象に反してファーストではなくF91中でもリィズ、ブレンパワード、伝説巨神イデオンのドバ司令を思考の中心に置いたおそらく初の書籍です。