放課後は 第二螺旋階段で

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「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD]
 スゴイ鬱な話だと言われているので身構えて見たけれど、そのせいか話そのものはビックリするくらいに普通に思えた。
 「あまりにも暗すぎて笑ってしまうとき」が分かる人なら、この映画の現実のくすんだ世界と、美しい妄想ミュージカル世界の格差の感覚を実感しやすいかも?映画にミュージカルを「登場」させるのは基本的にムリだと思っていたけれど、妄想*1の世界として使うアイデアがおもしろい。
 それと、主人公の「ラストステージ」までの現実と妄想の狭間を軽やかに進む数分のステップは、現実を生きながらも同時に妄想の世界を「見る」ことができるという盲目であることの意義がよく出ていてスゴイと思った。
 けれど、それ以外の部分の価値はイマイチ分からず終い・・・


 子供がいる人なら、遺伝病で盲目になった主人公と同じように盲目になりそうな子供について何か思うところがあるだろうということは考えたけれど、自分はその感覚を実感として分かることができない。

*1:空想ではない