放課後は 第二螺旋階段で

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加速する魔法少女まどかマギカ 第3話 「もう何も怖くない」

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ショートあらすじ

 さやか片思いの人は手に障害を負った元天才ヴァイオリニスト 上条くん。その病院へお見舞いに。一方その頃まどかはマミ先輩が何故魔法少女になったのかを問う。キュウべえはまどかが魔法少女となれば最高の力を発揮できると語る。その後、3人は病院からの帰り道に発見した魔女の結界世界へ。事故死寸前で魔法少女となり家族全てを失っているマミは自分が孤独ではないと知った喜びの中で戦いに臨むが、無残にも戦死。生き残ったまどかとさやかは爆弾魔のほむらに救われるのだった。

回想と感想

 放送当時より何故かずっと「魔法を使うのに変身する必要無し。登場人物の趣味」と思って見ていました。今回もそれらしい描写が現れます。エピソード序盤に必殺のティロ・フィナーレで敵を倒したマミが変身を解いた後に身長の5倍以上ある街灯から飛び降りたり、魔女空間でほむらをリボン締め技で足止めしたり。

 特に深い理由なく人間離れした描写が挟まっていて、登場人間はほんとバカでも演出はキレているというギャップ感、瞬間が一番格好良くなるものをひたすら選び続ける勢いの良さが今作の魅力となっています。

 その方針の上さらに、魔女空間と関わりのないシーンでもマミは「魔法少女の道に進むしかなかった」と任侠調な理由を語り、まどか母は「ヒトは何故生きている?」と前回のさやか発言を受けるような奇妙なほど重い問いを積み上げるのです。

 放送当時誰もが衝撃的と語ったマミの死ですが、第2話の変身アクション中に説明なしで使い魔を踏み殺しコンクリートを砕き、第3話の死の直前でもマスケットで撲殺したり銃を頭に突き付けてから撃ち殺す等のバイオレンスを繰り返し、言外に殺伐とした空気をまとっていたため、綺麗には死なせてはくれない、だから当然の最期という所でした。

 マミの死後にグリーフシードがティーカップを砕いて突き立ち、血のように中身を滴らせる描写で作中世界のムードが決定づけられます。

 生き残ったまどかとさやかコンビが泣き崩れた瞬間そのままにおどろおどろしいエンディングテーマへ……

細か目の話題

  • 上条くんとの病院のように哀愁のシーンでは画角がシネスコ調になる演出が効果的。シャフトの定番。映画版を劇場で見ると、どうかな?(相性が悪そうであると予想している)
  • 全くの余談ですが、PCのユーザ辞書が正常に動作しているのかテストする際は ー═┻┳︻▄ξ(✿ ❛‿❛)ξ▄︻┻┳═一 が出せるかどうかで判定しています。(通常使われない文字が多数含まれるため)
  • Flashゲームなどでよく使われるマミのマスケット連続取り出し音「トスカカカカッ」はこのエピソードで登場。
  • マスケット連続出し格闘シーンの作画担当者は、阿部望
  • マミのもう何も怖くないのポーズ(港のボラードに片足かけた昔の映画のヒーローのような、いわゆるマドロス・ポーズ)がBD版で修正されてしまったのは本当に残念。テンションが上がりすぎてバカになった所を描いて、それが死に繋がるという展開上の意味がありました。
  • ほむらのバトルは半分シリアス半分シュールギャグ。爆発を背にツカツカ歩いて来る所など、もはや「公式がホマンドー」
    • 魔女に食べられたかのように見えた直後に画面のフレーム外(手前側)からムクリムクリと何度でも起き上がってくるアクションは今作の理不尽さをさらに強化。
    • ほむらが魔女との戦闘後ふわりと飛び降りて来てクッションを踏み潰すシーンで、線が青系の色トレスになっている所も人間離れした印象。
      • このシーンの二重構造になっている服の袖の描き方が無性に好きです。
  • 第3話で初登場したEDテーマ『Magia』の作画担当者は、鈴木博文

2013年11月25日の追記:この作品は2013年12月25日にBDBOX版が発売されます

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