放課後は 第二螺旋階段で

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狂気を自覚する―機動戦士Vガンダム 第16話「リーンホース浮上」

■ストーリー

 地球は雨のジブラルタル。リガ・ミリティア巡洋艦リーンホースが宇宙タグボートに牽引され上昇を始めようという所にザンスカールドゥカー・イクモビルスーツが水中から忍び寄る。

 「バイク乗り魂を見せてやる!」

 潜水型のモビルスーツを使ってバイクも何もないのだが、ともかく脅威である。これを振り切って宇宙へ。

 一方宇宙のウッソたちは、前回ラストで発見した太陽光発電衛星ハイランドを押さえるベスパから臨検を受け、これは誤魔化しきれずシャトルは拿捕されてしまう。

 だが、前回船長が使っていたのと同型の船体穴埋め粘着銃と移動用のワイヤーガンを使ってベスパ兵を制圧、続くVガンダムゾロアットのモビルスーツ戦も上半身と下半身を別々に使っての格闘戦トリックで制し、捕虜を取ることに成功する。

 この捕虜と引き替えにシャトルは空域通行の一時許可を得る。引き渡しの最中、Vガンダムを操っているのがほんの子供でしかないと気づいたベスパ士官に対しマーベットは
「ギロチンをやめさせるためならどんな覚悟でもできている」
と言ってのけるのだが、ベスパの士官は
「主義者というのはいつの時代でもそう言うが、子供まで巻き添えにするのが許せんのだ」
と常識人らしく反論し、マーベットも自分自身の狂気を薄々気づかされるのだった。

■コメント

 マスドライバーとは何だったのか。巡洋艦程の巨体を丸ごと上げられる力があるなら、本当はそれほど重要ではないかもしれない。一般の旅客扱いになるという意味だろうか?経済性に優れるというのは分かるが‥‥SF的こだわりの強い表現が魅力的なシリーズであるのだが、納得感に乏しい部分も所々存在する。

 このエピソード自体はストーリー全体の流れから見ると繋ぎ程度のものであるため書くことは少ない。

■断片

  • マーベットがベスパ船内で使用していた透過光ロケット推進で爆発しない手榴弾状の缶が何なのか分からなかった。信号弾だろうか?
  • ガンダムはシールドに隠れれば作画が楽だと云われているが、透明なビームシールドでは不可能。


狂気
狂気



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