数奇にして有限の良い終末を I Say Essay Everyday
ベストセラー作家森博嗣の日記2001年分。
大学→小説→模型→大学→小説→模型・・・って感じの生活でかなりシンプル。
「著作より著者のほうが面白い」「Web日記を書くための参考」という読み方をしても、割と事務的な感じで、感想は「著者が一番楽しそうですね」というだけ。
でも最近、言葉と機械の話ばかり書いている神林長平がすごく気に入っていて、そのテーマと関連性がありそうなかなり印象的な話もあったので、以下それの感想。
10月5日「文章とイメージ」
自分で書いた文章は、それを書くよりも前に自分の中に書いて伝えたいことのイメージがある。そのため、自分で読むとイメージと文章との間にギャップを感じることになる。
他人が書いた文章は、それを書くことで伝えたかったイメージを文章から類推するしかなく、ギャップを感じる時基準になる元イメージが無い。そのため、常にイメージと一致する、という話。
自分の文章は常にぎこちなく、他人の文章は常に素晴らしく見えていたけれど、これを読んでその原理が具体化して、納得し少し安心しました。