放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

2020年私的ベストソングコレクション

 COVID-19などにより正直に言って例年になく動きが遅かった音楽業界。それに合わせてか、レトロ系中心でリストアップしちゃいます。

 Youtube埋め込み動画が多く重いので畳みます。


結論から書きましょう!ベストアーティスト・ベストトラック賞は Mili の 「雨と体液と匂い」

 Mili の 「雨と体液と匂い」です。
 おめでとうございます。個人のblogでおめでとうなんて書いて何の意味があるのか分かりませんが笑

 「sustain++;」も甲乙付けがたい好みでしたが、先に知った方という事で「雨と体液と匂い」を選出しました。
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 Mili はどの曲もサイバーワールドの孤独とそこでしっかり自我を保つかのようなサウンドがまず素晴らしいです。さらにアルバムのコラボ曲で World's end girlfriend を起用するなど、自分と通ってきた道が同じでこれから先もずっと共に歩めそうな系譜を持っている点もポイントが高いです。

ベストボイス賞は Uru

 曲の好み以上に声の好みが特に素晴らしいのは、Uru でした。これ系の声は無敵貫通ダメージみたいに絶対に好きになってしまう。
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 ほか、Aimer、AAAMYYY、藤井風、ReoNa らも引き続きトップレベルの高ポイントです。

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ベスト声優ソング賞は上田麗奈「あまい夢」

 上田麗奈の「あまい夢」(作詞作曲:ORESAMA)と「ティーカップ」(作曲:広川恵一(MONACA))です。
 いずれもラジオ「上田麗奈のひみつばこ」OPEDで採用されており、まさにそのシーンにふさわしい曲調なのがただでさえ高いポイントをさらに引き上げています。

 「I maybe あまい夢をみてる」は歌詞史上に残る発明でしょう。私的三大あまあま声優ソングの一角入りしております。(他の甘い声優ソングは、坂本真綾パイロット」「まきばアリス!」です)これで始まる女性声優ラジオを聞くとうえしゃまワールドに引き込まれ老若男女問わずガチ恋勢になってしまうでしょう笑

 「ティーカップ」は音楽的素養がないため上手く説明できませんが、キュートな鉄琴(?金属質な打楽器系のサウンド)が右下がり的に配置されて絶妙な気だるさと可憐さを出しているところポイント高いです。この上なくラジオのEDテーマにぴったり。

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ベストラジオ番組賞は「CITY CHILL CLUB」

 TBSラジオ系で深夜27時から29時(3時から5時)にかけて放送されている「CITY CHILL CLUB」は独自性高い選曲の打率に目を見張るものがあります。タイトル通りチルなサウンドがこれまでにない量と精度で供給されます。聞き始めたのは11月頃なのでまだできるコメントは少ないです。
CITYCHILLCLUB|TBSラジオFM90.5+AM954~何かが始まる音がする~

特にランキングはないベストトラック賞

 順不同的に今年見つけた曲を紹介。

The Weeknd「Blinding Lights」

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全体的に旧作取り上げすぎでしょう!という事で今の曲から選ぶとこれで間違いなし。でもやっぱり80年代シンセサウンド調?有線でよく流れていた音楽です。
今年のベストソングの一角を占めています。

H.E.R.「Comfortable」

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松尾潔のメロウな夜」で知ったR&B系の良曲のひとつ。

Luther Vandross「She Saw You」

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松尾潔のメロウな夜」で知ったR&B系の良曲のひとつ2。これ曲の良さの割にはあまりヒットしなかったんでしょうか?いまいち盛り上がりに欠けるから?「子供のころ大人の人たちが聞いていた音楽」といった風情があります。

Giorge Pettus「My Night For Love」

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松尾潔のメロウな夜」で知ったR&B系の良曲その3。これもまた、「子供のころ大人の人たちが聞いていた音楽」メロウな夜からの選曲三銃士の中で最も好印象です。

Wilco「How To Fight Loneliness」

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「映画音楽ワールドツアー」で知った曲。別の時間帯ではそうでもないかもしれませんが、夕方だとぴったりはまるのです。

The Psychedelic Furs「Love My Way」

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同じく「映画音楽ワールドツアー」より80年代サウンド。この曲が使われた「君の名前で僕を呼んで」は自分好みの曲でいっぱいです。

Sufjan Stevens「Visions Of Gideon」

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「映画音楽ワールドツアー」かつ「君の名前で僕を呼んで」からさらにもう一曲。電子世界の悲しみ感よ‥‥。

宮里久美「ロンリー・サンセット」

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80年代サウンド愛好病は終わらない!何年継続しているのでしょうか。ドリーミーさが好みなのです。現実逃避?だから何?

山野さと子「レディアクションきめたらおしゃれ」

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ドリーミーなアレンジの80年代サウンドといえばこれも今年は印象的でした。何といってもイントロの楽しさなのです。

本田美奈子「殺意のバカンス」

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またまた80年代サウンド愛好。作詞は売野雅勇

中山美穂色・ホワイトブレンド

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まだ行くぜ80年代!当時の化粧品CMソング、ごく一部で「コスメポップ」と呼ばれている曲はごく短時間に美味しい部分を盛り込んだ構成が好み。

荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー

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まだまだ80年代ネタ。この曲は自分が好きな「ユーロビート*1サウンドがうまく日本ローカライズされている点がポイント高いです。

Mezzoforte「Playing for time」

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この曲を最初に聞いたとき自分が書いた感想は「スーパーマーケットにやってきたぞ」
そういった vaporwave 的な魅力を感じています。2020年においてもはや通常のアクチュアリティは失われているその様を楽しむ。

ToTo「Africa (playing in an empty shopping centre)」

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スーパーマーケットの次はガラガラのショッピングモールにやってきたぞ。何もかもが遠くに過ぎ去り今はただ惰性で流れているだけ‥‥。私的オールタイムベスト vaporwave の一つ。

YeYe「幸せにはならない」

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私が好きなのは80年代や90年代だけではありません。00年代も好きです。2020年発表ですがそこはかとなく懐かしさを感じさせるサウンド

Yunomi「恋のうた」

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曲としての魅力どうこう以上に、昔尖りに尖っていた相対性理論系の曲調が民主化された事に驚きを感じた。アニメ「トニカクカワイイ」OPテーマ。

Alicia Keys「So Done (Official Video) ft. Khalid」

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いろいろ一周しているのが2020年という時代。この曲は00年頃の落ち着いた菅野よう子曲の感覚で楽しめました。男女デュエット曲。

King Gnu「白日」

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今さら?といわれそうな選曲ですが、これは曲そのものの魅力のみならず、リーダーの常田大希が東京藝大を中退までしてPERIMETRON(ペリメトロン)という映像・デザイン等のクリエイター軍団を編成するに至った総合芸術性が高ポイントです。私もここまで登り詰めるぞ!というロールモデルが見えた感です。つまりこれ位のレベルを出せば良いのだろうと。その心意気は「オレは『アポロ11号』なんだァーーーッ!」(!?)

この曲に限らず、2010年代後半から驚くほど複雑な曲がマニア層でなくとも広く聞かれごく普通に大ヒットする時代になった事には驚かされます。

特別功労賞は赤い公園津野米咲

 2016年からNHKFMゆうがたパラダイス水曜日を担当していた赤い公園津野米咲が急死しました。2020年はCOVID-19による社会情勢の変化のためか芸能人の自殺が相次ぎ、その一人に加わってしまった感です‥‥

 よき音楽体験ありがとうございました。

 ラジオのEDテーマよりこれを選びます。赤い公園で「KOIKI」
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総評

 自分の体感以上に80~00年代ノスタルジー主体となりました。良さが分かるまでのタイムラグを考慮すると、こんなものなのでしょうか‥‥。かなり偏りすぎの感は否めません。

*1:単にユーロビートと呼ぶとすぐにイメージされるような頭文字Dで流れてる系と比べるとゆったりしていて、一部テンポこそ速いものの何となくホンワカ感が隠せない時代のものが好みです。