映画
タイトルは「新しい」となっているが制作は1959年。 取材先は川崎製鉄・千葉製鉄所(現JFEスチール・東日本製鉄所・千葉地区)である。*1 完全に工場を主体とし人間が無名化された構成の今作は、工場萌えの王道である製鉄所を堪能できる。 出来上がったばかり…
CSの「日本映画専門チャンネル」でたまに流れている昭和の記録映画は地味ながら意外と面白い。 近年新たにテレシネされBDレベルの画質となった昭和の記録映画は、その時代の空気まで写っていて、人々の微妙な顔つきや所作の移り変わりまではっきり見えるのだ…
『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場新作を一体どうやって続けるのかは『男たちの挽歌』を見て『男たちの挽歌2』の無理矢理さ見ると少し予想がつけられます。 前作の舞台である香港で死んだ双子の弟がニューヨークにいて、もちろん同じ役者が演じて、キャラクタ…
前作で弟の銃を抜きマフィアのボスを殺してラストバトルを制したホーは、刑務所にて警察への協力を頼まれるが… 『男たちの挽歌』と比べると格段に面白くありません。その分、何が差をつけたのかについての思考が進みました。 まず第一の弱点として、シーンと…
Amazon.co.jp: (仮)エドウィジュ・フェネシュ エロチカ・ポリス トリプルBOX [DVD] あらすじ:やる気空回りドジっ娘婦警のドタバタ騒動 (19文字) とにかく、くだらない! メッセージ性は無く、ダサすぎもせず、面白すぎもせず、一番見るのがらくちんな種類…
内部にいる限りはユートピアのようなヤクザ社会も、法を破って無茶を通していたからには一般社会にもう戻れない。それでもカタギになろうとすると、一体どれほどの犠牲を払うことになるのか。人の命、そしてプライドである。 これって最近、深夜アニメで見た…
オシャレエロくだらな面白い! ヒロインが色々と試してみるフェチの他愛もなさが画的に間抜けで、でも可愛らしくて、でも裸だったり、色んな感情が一斉に立ち上がってくるものだから変なツボが全編にわたって押され続けて、もう笑って見るしかないです。 女…
田舎の町で小さなお店をやっているお父さんのところに、昔敵のギャングがやってきた。 普通の人が、平和な家族が、銃をとるしかないという状況。それが家族の愛情を確かめるものとなるのは端的に言って「歪み」だ。 敵をきちんと撃ち殺して父を危機から救っ…
日本語版DVD・BDがないのは問題といえるくらいに濃い解説番組。*1 非常に興味深かったので視聴メモを掲載。 モンタージュ効果の実効力 ただ何かを見つめているだけの男の後に繋ぐ画面によって、飢えてスープを食べたがっている、子供を優しく見つめるといっ…
Amazon.co.jp: シベールの日曜日 ブルーレイ [Blu-ray] 神話のような物語に感動。 幻のような…詩のような…絵画のような……。 理解を文字の形で固定できない。 元戦闘機パイロットのピエールは、インドシナ戦争で爆撃地点にいる子供と目が合った瞬間に撃墜さ…
これはドラッグの映画ではない。愛とアクションの映画である。 『CANNABIS(大麻)』が『ガラスの墓標』になるのは一体どういうことなのか分からないけれど、その飛躍が映画史に残る見事な邦題です。 冷たい美しさのある邦題にふさわしく、主演のジェーン・バ…
ヘッダのネタバレ注意色を目立つように変えたので、ヱヴァ関係のエントリを畳むのを何となくやめました。以前の分も展開。 エヴァンゲリオンというマシンと殺陣 『機動戦士ガンダム』のモビルスーツというマシン同士のサーベル戦は、手足を斬り飛ばせること…
このエントリの続き。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』自分語りと思い出要素込みで細かめの感想 - 放課後ハ 螺旋階段デ 『トップをねらえ2!』の第3話では、チコ・サイエンスのバスターマシンが、万能感に裏打ちされた意志の力で放つ必殺技エキゾチックマ…
アングルを少し変えて感想もう一つ。 シンジさん 碇シンジはファンからの愛称がシンちゃんからシンジさんに変わるくらいの男前っぷり。 分からないことの分からなさを把握して、答えをきちんと出そうとしていて、悩むことそのものの重みが無くなっている。 …
この映画を楽しんだ自分が楽しいくらいの状態。 誰でもここまで面白いわけじゃないヱヴァ破・属人性のある楽しみ方 最低限でもTVシリーズと旧劇場版に嵌って消化した感がないと劇中で何が行われているのか分からないと思います。 それは当然として、別系統を…
1post 140字までの twitter 基準にならすと、上映時間中1分に1回投稿しても追いつかないくらいの分量。 道理で見ていて疲れたわけ…
べらぼうに面白かった。 あまりにも面白すぎて正常な判断力は失われた。 凄すぎて感心、感心の限界を越えて笑い、笑うべきでない場面ということに耐えきれず泣きそうにまでなった。 映画館じゃなかったら感嘆の声が出ていた。 拍手は無かったけれど。しなか…
2008年年末年始の騒ぎが一段落して眠りについたぼくが、2009年1月1日の深夜になって目覚めて何となくテレビをつけたとき放送されていたのが『鉄コン筋クリート』でした。 劇場で公開されていた頃*1は、見れば間違いなく傑作と分かりつつも、知人が制作に関わ…
主人公の女の仕事は依頼人の家で本を朗読すること。依頼人は自分で本を読まないだけあって、少し変わった人ばかり… 緑の部屋と病院服、赤の部屋と撒かれる花びら、白の部屋とヴィクトリア調の幼女、そして真っ青な服を着ている読書する女…色彩センスのいい画…
シンシナティ・キッド。ザ・ギャンブラー。ポーカーにて無敗。若き獅子たる彼の前には敵無し。 街の子供とのコイン裏表当てでさえ無敗。毎回「もっと腕を磨いて来な」と返す的中率。 向かうところ敵無しのキッドはギャンブル界の帝王、老ランシーに対して挑…
「桜の花びらが落ちる速さって知ってる?」 タイトルのロマンチックさから素晴らしい。 散る桜は出会いと別れの象徴。その瞬間を切り取る術。 第一部 「桜花抄」 都会の少年は雪国に行った少女と再会するため旅に出る。 雪国という異世界、都会と違った規則…
生活とまったく違った文法で表現される「決闘」と「空戦」 いずれも少なくとも当人の意識にとっては重大で敗北は許されないけれど、実際のところは再生可能な程度で致命的でないという手加減の中にある行為。 永遠として存在することが可能な中で行動を続け…
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id:kanabow氏のスカイクロラの親殺し評がカッコいいって思った。 そいうふうに僕の見識を更新されるのは楽しい。見ても居ないのに。 夏だからー - 旧玖足手帖-日記帳- このような意見がありましたので、部分的な先行エントリを作成してみます。 作品全体を通…
「悪いことをしていないのにどうして隠れるの?」 「悪いことをしたと思われたからよ」 『創世記』によれば、古代ヒトはバベルの塔を建て一つの存在であろうとしたため神の逆鱗に触れ、言葉をそれぞれ違ったものに変えられ意志を通じさせることが不可能とな…
芸術然としたソ連映画「ストーカー」は、ストーリー面の比較的分かりやすい層では「本人の表面的願望と無関係に全ての層の思考が分かられてしまうということから起こる悲劇」が描かれていますが、これが「究極の他者理解」としてのニュータイプ・イデ論の破…
ある高校。ある日の午後。誰かが中にいる開けられない部屋。 ドアの隙間から血が滲み出てきている。 その部屋にいるのは一体誰なのか? そして、開いた瞬間に見つかったのは一体何者なのか? 強い緊張からこの映画は始まる。 そしてその日の朝。学生たちは学…
主人公の高校生は、学校帰りにゲームセンターに寄ってナムコのギャラガで遊んで、家ではパソコン通信で遊んだりする古きよき「電話ハッカー」 ハックの延長で、新発売のコンピュータゲームを勝手にダウンロードするため、音響カプラを使ってある地区の電話回…
サァっと流れ続ける微かなノイズに乗った、インダストリアル路線のひとつの頂点。 これ無しでは「Half-Life」シリーズは生まれなかった? 音響と映像が非常に素晴らしい。初めて「Half-Life」に触ったときのように、もしかしたらありえるかもしれない異世界…
id:kanabowがTwitterにかまけている間、こちらの漫画でお楽しみください。 マンガ災害事例 http://makoto-y.cocolog-nifty.com/blog/ 「◎リスクアセスメント 発生確率は大、被害程度は死亡」さらって言うシュール。 以上の漫画でも満足しない方、あるいは映…