放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

アニメ

曖昧な魔法少女まどかマギカ 第1話 「夢の中で逢った、ような……」

Amazon.co.jp: 魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray] ショートあらすじ 夢見がちな少女 まどか が悪夢の中で出会った謎の黒ずくめの少女は転校生だった。街のCDショップで試聴しているところに割り込んできた「助けて」という声に導かれた…

魔法少女まどかマギカ感想の連載中サイドバーに掲載していた特別拡大版広告欄の記録

この項は完結後1ヶ月程度経った 2012年11月10日 に作られましたが、編集の都合上この位置に置かれています。レプリカント Vol.43 の表紙にもなったガレージキットの一般市販完成品版。 ハイパーアルティメットまどか。 みんな大好きシャルロッテ。 外伝コミ…

劇場版直前の魔法少女まどかマギカ感想日記開始コメント

初回放送から丁度1年経った頃、異様に盛り上がった当時の雰囲気と感覚を思い出せる限界が近づいていたため記録日記をゆっくりと書き始めていました。 ですが、予想外の劇場版製作、しかも製作会社はTVシリーズの生産数を0にするほどの注力ぶりで感覚に相当の…

「日本橋高架下R計画」のPVがスゴイ

↓本編 ↓メイキング・作画担当者名つき Lia の声を使った新 VOCALOID 「IA」発売に合わせて製作されたコンピレーション・アルバム『IA/01 BIRTH』に収録された『日本橋高架下R計画』の PV が素晴らしく、累計100周以上程も見ました。 作画MAD的な感性がさらに…

4年後の再訪。 「秒速5センチメートル」

Amazon.co.jp: 秒速5センチメートル [Blu-ray] 2008年以来。もう一度。 2009から2010年にかけて、私は全身義体化したのかというほどに人格を変容させたので、このような寄り添う物語に触れ直すと感覚が異なるはずである考えた。 あと、TVもHD化されたしね。…

まるで死後のようにユートピア / 『学園戦記ムリョウ』から『輪廻のラグランジェ』へ

この佐藤竜雄関連2作は、作中世界の余裕が何とも良いのです。世界中の人間がみな二周目のように上手な人生を送っている。強くてニューゲーム。 言いたかったけれど言えなかったことを言ってくれて、してはならないと気付けなかったことは初めからしない。後…

マイファースト作画アニメ / MEMORIES

Amazon.co.jp: MEMORIES [Blu-ray] 私が初めて見た「画の良いアニメ」が今作である。 「衛星が地球の影に入るため放送休止」となる不安定でSF的な雰囲気のあった時代のNHK-BSか、それを録画したVHSという視聴環境だった。 そして、全く作風の異なる作品のオ…

1990年代東京映像文化遺産「劇場版 X」

Amazon.co.jp: X [DVD] CLAMPの大人気コミックを『幻魔大戦』のりんたろう監督が映画化。1996年作品。 とはいえ私は当時の『X』の人気をよく覚えていない… CLAMPが描いているマンガが時代の空気となっていたことは何となく覚えている。絵が飛び抜けて美麗だ…

インテリのチャー研 / 空飛ぶゆうれい船

Amazon.co.jp: 空飛ぶゆうれい船 [DVD] 宮崎駿が製作に参加していること、社会派のシナリオであること、見る機会が少ないことで有名な作品である。 実際に鑑賞したところ、ツッコミどころ満載。 軍産複合体の脅威と、それを図らずして育ててしまう更に上位…

アニメじゃなくても『男たちの挽歌2』ヤクザな『魔法少女まどか☆マギカ』

『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場新作を一体どうやって続けるのかは『男たちの挽歌』を見て『男たちの挽歌2』の無理矢理さ見ると少し予想がつけられます。 前作の舞台である香港で死んだ双子の弟がニューヨークにいて、もちろん同じ役者が演じて、キャラクタ…

アニメ『日常』面白うございました。

オタクの朝の連続テレビ小説だった『クラナド・アフターストーリー』で二次元世界を二次元世界のままリアリスティックに描く方向を開拓した京都アニメーション社は、『けいおん!!』で物語に直接関わらない過剰とも云える作り込まれた描写(良いデッサンは世界…

「『ガンダム』の家族論」 富野由悠季

「ガンダム」の家族論 (ワニブックスPLUS新書)作者:富野 由悠季発売日: 2011/04/15メディア: 新書 家族とは無償の愛と安らぎを与えてくれるものなどではない。家族とは運命に導かれて偶然めぐり合った者同士であり同質性など無く必然的にぶつかり合うものだ…

男たちの挽歌 英雄本色

内部にいる限りはユートピアのようなヤクザ社会も、法を破って無茶を通していたからには一般社会にもう戻れない。それでもカタギになろうとすると、一体どれほどの犠牲を払うことになるのか。人の命、そしてプライドである。 これって最近、深夜アニメで見た…

梅津泰臣 / 最近のブーム 2010年12月5日より

ファンになったきっかけは『それでも町は廻っている』のOP。 独特なタイミングの取り方(具体的な原理不明。動き始めと動き終わりの枚数が多め?)と、上下左右に向き直る途中の位置でも破綻が無さそうな三次元的に把握された人体造形が見事。 そしてコンテ段…

大きくてもリアリティのある目の表現 / KITE LIBERATOR の場合

キャラクターデザイン・絵コンテ・演出・作画監督は梅津泰臣。*1 現実を抽象化して表現する思考法について説明するのに不可欠なため大きい画像を引用した。 (画像4枚で5MB位あり重いので畳みました) *1:2010年10月の最近作『それでも町は廻っている』のOPが…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」演出と映像技術の感想

ヘッダのネタバレ注意色を目立つように変えたので、ヱヴァ関係のエントリを畳むのを何となくやめました。以前の分も展開。 エヴァンゲリオンというマシンと殺陣 『機動戦士ガンダム』のモビルスーツというマシン同士のサーベル戦は、手足を斬り飛ばせること…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の監督として庵野秀明以外の人物を重視した理由は…

このエントリの続き。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』自分語りと思い出要素込みで細かめの感想 - 放課後ハ 螺旋階段デ 『トップをねらえ2!』の第3話では、チコ・サイエンスのバスターマシンが、万能感に裏打ちされた意志の力で放つ必殺技エキゾチックマ…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』キャラ別の感想

アングルを少し変えて感想もう一つ。 シンジさん 碇シンジはファンからの愛称がシンちゃんからシンジさんに変わるくらいの男前っぷり。 分からないことの分からなさを把握して、答えをきちんと出そうとしていて、悩むことそのものの重みが無くなっている。 …

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』自分語りと思い出要素込みで細かめの感想

この映画を楽しんだ自分が楽しいくらいの状態。 誰でもここまで面白いわけじゃないヱヴァ破・属人性のある楽しみ方 最低限でもTVシリーズと旧劇場版に嵌って消化した感がないと劇中で何が行われているのか分からないと思います。 それは当然として、別系統を…

公開開始から数日後に見た「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のメモは約三週目の今1万6000字

1post 140字までの twitter 基準にならすと、上映時間中1分に1回投稿しても追いつかないくらいの分量。 道理で見ていて疲れたわけ…

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を公開直後に見たら真っ直ぐ歩けなくなった

べらぼうに面白かった。 あまりにも面白すぎて正常な判断力は失われた。 凄すぎて感心、感心の限界を越えて笑い、笑うべきでない場面ということに耐えきれず泣きそうにまでなった。 映画館じゃなかったら感嘆の声が出ていた。 拍手は無かったけれど。しなか…

2009年最初に見た映画は『鉄コン筋クリート』だった / 00年代末の松本大洋ブームと私

2008年年末年始の騒ぎが一段落して眠りについたぼくが、2009年1月1日の深夜になって目覚めて何となくテレビをつけたとき放送されていたのが『鉄コン筋クリート』でした。 劇場で公開されていた頃*1は、見れば間違いなく傑作と分かりつつも、知人が制作に関わ…

秒速5センチメートル

「桜の花びらが落ちる速さって知ってる?」 タイトルのロマンチックさから素晴らしい。 散る桜は出会いと別れの象徴。その瞬間を切り取る術。 第一部 「桜花抄」 都会の少年は雪国に行った少女と再会するため旅に出る。 雪国という異世界、都会と違った規則…

最近の音楽 / ウテナダイアリーになる

「少女革命ウテナ」のCDBOXが出たので延々と聞いています。 総収録時間は576分なり。頭が鳳学園になる… J.A.シーザーと万有引力のみで光宗信吉アレンジの無い合唱曲は長いという感覚がしやすいのは少し不思議。アニメの人間は舞台演劇の現実人間より大幅に速…

『スカイ・クロラ』を『少女革命ウテナ』と同じ系統に入れた理由

生活とまったく違った文法で表現される「決闘」と「空戦」 いずれも少なくとも当人の意識にとっては重大で敗北は許されないけれど、実際のところは再生可能な程度で致命的でないという手加減の中にある行為。 永遠として存在することが可能な中で行動を続け…

スカイ・クロラ

Amazon.co.jp: スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray] 小説全ての中でも最高級に尖っている森博嗣のスカイ・クロラと、メカニカルなシステムの中で生きる人間の描写に長けている押井守の組み合わせ。 理想的。 それだけの価値があった。 細かめで感情移入度合…

スカイ・クロラ 父殺し/神殺しについてだけの感想メモ

id:kanabow氏のスカイクロラの親殺し評がカッコいいって思った。 そいうふうに僕の見識を更新されるのは楽しい。見ても居ないのに。 夏だからー - 旧玖足手帖-日記帳- このような意見がありましたので、部分的な先行エントリを作成してみます。 作品全体を通…

古代人が最新アニメ『マクロスF』について書くよキラッ☆ / よきデウス・エクス・マキナ

私にとって対象外な感じだった『マクロスF』が急激に面白くなってきましたキラッ☆ きっかけは第12話「ファステスト・デリバリー」 暴動の混乱の最中にヒロインたるランカ・リーが到着! 「みんな!抱きしめて!銀河の果てまでぇっ!」 不安定なマクロスのキ…

『星間飛行』で水面を揺らしたのは誰?

松本(作詞の松本隆) 出だしは、水面の静かなイメージから始まるんだ。「す」は50音の中でも最も弱い音のひとつだし、「水面」「ゆらぐ」っていうのもすごく微細なイメージだよね。水面に水が一滴落ちて広く拡散していく。次に出て来る「風の輪」っていうのは…

伝説巨神イデオン 第16話 「必殺のダミド戦法」

伝説巨神イデオン Blu-ray BOX(2013年発売)(この記事は編集の都合により2018年上半期に執筆したものを2008年として登録しています) なんとなく気が変わったので過去の連載記事の続きを書いています。前回から9年(!)もの時間が経っているため文体等は…