放課後は 第二螺旋階段で

モバイルでは下部のカテゴリ一覧を御覧ください。カテゴリタグによる記事分類整理に力を入れています。ネタバレへの配慮等は基本的にありません。筆者の気の向くままに書き連ねアーカイブするクラシックスタイルのなんでもblog。「どうなるもこうなるも、なるようにしかならないのでは?」

本・読書

「戦場のハローワーク」 加藤健二郎

戦場のハローワーク (講談社文庫)作者:加藤健二郎発売日: 2020/10/30メディア: Kindle版 日本では縁のない「戦場」の危険度をいかにして測り、たどり着き、生き残って情報を得、生還し、売るか? 「戦争」「戦場」ではなく「戦場ジャーナリストで生計を立て…

「昭和16年夏の敗戦」 猪瀬直樹

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)作者:直樹, 猪瀬発売日: 2010/06/25メディア: 文庫 適切な答えを出すのに必要なもの、それは適切な設問。 昭和16年日本のベストアンドブライテストで編成された「総力戦研究所」ではその問いを得て、見事に解き明かした。 「対米…

「三陸海岸大津波」 吉村昭

三陸海岸大津波 (文春文庫)作者:吉村 昭発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 海は、人々に多くの恵みをあたえてくれると同時に、人々の生命をおびやかす過酷な試練をも課す。海は大自然の常として、人間を豊かにする反面、容赦なく死をも強いる。 本書は、…

「奇想天外な戦争の話―信じられない戦場の出来事40話」 広田厚司

奇想天外な戦争の話―信じられない戦場の出来事40話 (光人社NF文庫)作者:広田 厚司発売日: 2009/05/30メディア: 文庫 同著者が多数出している「信じられないが、本当だ」モノの第4号。 今回は、信頼性確認不能なものの戦争の大勢とは関係のない気軽に読める欧…

「我々はなぜ戦争をしたのか 米国・ベトナム 敵との対話」 東大作

我々はなぜ戦争をしたのか (平凡社ライブラリー)作者:東 大作発売日: 2010/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー) ベトナム戦争終結から20年以上が経った1997年に行われたロバート・マクナマラらアメリカ・ベトナム間代表者対話を取材して作られた本書で、…

「空のよもやま物語―空の男のアラカルト」 わちさんぺい

空のよもやま物語―空の男のアラカルト (光人社NF文庫)作者:わち さんぺい発売日: 2008/08/01メディア: 文庫 著者は民間の航空機整備学校のち陸軍航空審査部で終戦まで勤務。 ターボつきの百式司令部偵察機IV型*1や、陸軍空母の艦載哨戒機になった三式指揮連…

「ゴッテスマン教授とインドサイ」 ピーター・S・ビーグル

「並はずれた、というのが他のひとにとってどういう意味かはわからないけれど」 サリーはいつも、がんこにこう返す。 「わたしにとっては、それはある意味でユニークということだわ。そして、ガス、それはまさにあなたよ。あなたはこの街にも、大学にも、こ…

「忘れられた軍用機 知られざる第二次大戦傑作機」 大内建二

Amazon.co.jp: 忘れられた軍用機―知られざる第二次大戦傑作機 (光人社NF文庫) タイトルには傑作機と書かれていますが、内容は世界の駄っ作機を濃さ半分にして量を3倍にした感覚。 駄作というほどでもないけれど傑作とは呼べない中途半端な性能の機体や、弱…

「第二次大戦のソ連航空隊エース 1939‐1945」 ヒュー・モーガン 翻訳:岩重多四郎 翻訳監修:渡辺洋二

第二次大戦のソ連航空隊エース 1939‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の戦闘機エース)作者:ヒュー モーガン発売日: 2000/02/01メディア: 単行本 タイトルは素っ気ないものですが、内容は100ページもない量に圧縮された「ソ連の戦闘機乗りから見…

「35分の1スケールの迷宮物語」 モリナガ・ヨウ

35分の1スケールの迷宮物語作者:モリナガ・ヨウ発売日: 2003/12/01メディア: 大型本 35分の1、すなわちタミヤを中心とするミリタリー・ミニチュア、戦車大砲装甲車模型を回顧するイラストストーリー。 戦車戦すら可愛く描けてそれなのに雰囲気は出ている著者…

「マルドゥック・スクランブル "104"」 冲方丁

「なんてこった、5階と6階が買われた!奴ら、自分の私有地で軍事演習を行う許可を法務局に提出しやがった!」 のちに大ヒットすることとなる『マルドゥック・スクランブル』の前日談。 法で禁じられたバイオ技術を運用する企業。その企業の子とも言える人間…

「人類は核戦争で一度滅んだ」 橋川卓也

人類は核戦争で一度滅んだ (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)作者:ダヴェンポート,D.W.,ヴィンセンティ,E.メディア: 新書 あらゆる角度から燃える矢の雨が、激しい風とともに降りそそぐ。雷よりも激烈に爆発したこの武器に、敵の戦士たちは猛火に焼か…

『Hyper Weapon』に関するフリートーク

小林誠画模型集『Hyper Weapon』の新刊『ハイパーウェポン 2008 狂気の現風景−そして真実 』を『Hyper Weapon 2007 それぞれのHEAVEN』に引き続き買いました。 読みでがあるので、ほとんど発売日に買って、今もまだ読んでいます。 このシリーズを読んでいる…

「第44戦闘団 ザ・ガランド・サーカス JV44 The Galland Circus」 ロバート・フォーサイス

第44戦闘団 ザ・ガランド・サーカス作者: ロバートフォーサイス,Robert Forsyth,岡崎淳子出版社/メーカー: 大日本絵画発売日: 2003/12/01メディア: 大型本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 私は新たな部隊を創設することになった。それまで…

「ドイツ空軍戦場写真集 ルフトヴァッフェの興亡」 広田厚司

ドイツ空軍 戦場写真集―ビジュアル版ルフトヴァッフェの興亡作者:厚司, 広田発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 内容はタイトルの通り。 戦闘機や爆撃機だけでなく、水上偵察機、飛行艇、哨戒機、ミステル航空機転用誘導爆弾、空挺降下、工場といった写真ま…

「クルマが先か?ヒコーキが先か? Mk.3」 岡部いさく

クルマが先か?ヒコーキが先か?〈Mk.3〉作者:岡部 いさく発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 岡部いさくのメカ読み物シリーズ、自動車業界にまで進出。今回は自動車と航空機両方を扱ったことがある会社のエピソードを中心に紹介。 この本は自動車誌「NAVI」…

 「シルヴァー・ゴースト Silver Ghost -The Xeelee Chronicle-」 スティーヴン・バクスター

「身体の中心部の熱を必ず守れ。それがきみにとって今、もっとも重要なことだ。忘れるな・・・・・・」 血気盛んで勇敢な宇宙開拓民の地球少女が乗っていた調査宇宙船は、事故により宇宙背景放射ほどの気温しかない極寒の遊星に墜落してしまった。 凍死の危機に見…

 「グラスアース・インク Glass Earth Inc.」 スティーヴン・バクスター

人間のエゴは―脆弱なのだ。安心を求めているのだ。 人間の記憶は固定したものではなく、つねに編集されている。人間は非論理的な世界に住みながら、論理や物語を必要としている。 人間が処理しきれない量の広告と情報に埋めつくされた近未来ロンドンの街。人…

 「剣戟の響きも」 ハリィ・ハリスン

恒星間スケールにまで活動圏を広げた人類は、それでも未だに戦争を忘れ去ることができなかった。 敵星圏は地球圏に転送スクリーンを輸送し、そこを拠点に攻勢をしかけていた。 主人公の宇宙切り込み海兵は、新たな転送スクリーン投入を阻止せんと敵輸送戦闘…

「ファニーフィンガーズ」 R・A・ラファティ

少女オーリャド・ファニーフィンガーズは何でも鉄から作り出してしまう。 父ヘンリーのがらくたの山から犬を作って遊んで、また鉄に戻して遊んだり・・・・・・ 家族や鉄と過ごしている間は少し変かもしれないとだけ思っていた子、オーリャドも成長して学校に行く…

「F/A-18の秘密  HONET The Inside Story of the F/A-18」 オア・ケリー

F A‐18の秘密 (新戦史シリーズ)作者:オア ケリーメディア: 文庫 1970年代、アメリカとソ連による冷戦は「緊張緩和」の段階へ進み出したとはいえ全面衝突に備える必要性は未だ失われていなかった。 そのとき、アメリカは衛星写真によりソ連の新型可変後退翼爆…

「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち  Hackers and Painters: Big Ideas from Computer Age」 ポール・グレアム

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち作者:ポール グレアム発売日: 2005/01/01メディア: 単行本 何故ハッカーと画家が同列なのか? それは「無から作品を作り出し、制作している途中で不格好ながらも形にはなっているものを生産し、それを手直ししな…

life is uneasy (for pancake): 作家ほっとタイム 現代作家インタビュー集 神林長平(その1)

高専入学後の「あのころちゃんと勉強していれば、今ごろもっと教養のある人間になっていたに違いない」という感覚は今自分が感じているものに近くて、神林長平は共感してしまう作家と再認識。

読書、とりわけ小説のことをあまり書かなくなった理由

映像→文字は媒体が違うから気楽に取捨選択できるけれど 文字→文字は媒体が同じで切り捨ててしまった部分がよく見えるので書きにくい

朝日ソノラマは今年9月に終了します

http://www.asahisonorama.co.jp/hp/whatsnew/readers.html 業務は一応朝日新聞社が引き継ぐことになっているとのこと。 人気があり自分も好きなネムキ系漫画はイの一番に「続けます」と書いてあるくらいなので、私的には安心。 ソノラマ文庫戦史シリーズも…

押井守の次回作は森博嗣の「スカイ・クロラ」

ワーナー・ブラザース公式サイト 森博嗣作品は「スカイ」と「百年」のシリーズが面白いというタイプなので、これは非常に嬉しい。 「スカイ」のような、若書きの詩と飛行機両方が好きじゃないと楽しめなさそうな作品でさえシリーズ累計で50万部を越えている…

「以前はぼさぼさの頭していたが、最近さっぱりした感じになった」いつから?

はてなキーワード「神林長平」に載っているこの文章の「最近」は、2002年のようです。 SFマガジン2002年5月号に「20年ほど続けた長髪をやめた。自分は古いスタイルを続けるタイプだが、髪を切ってみると予想以上に頭がすっきりし面白かった」という具合の文…

余は如何にして積読者となりし乎

今買わないとすぐに絶版になり、それっきり永久に入手できなくなるのではないかという危機感から、次々と積んでしまいます。 特にSF系。 SFの絶版がどれくらい恐ろしいのか?というと、例えば、ぼくが一番好きで、日本でも相当高評価の作家スタニスワフ・レ…

「日本のオートバイの歴史 二輪車メーカーの興亡の記録」 富塚清

日本のオートバイの歴史。―二輪車メーカーの興亡の記録。作者:富塚 清メディア: 単行本 オートバイは地上を走るもの、飛行機は空を翔るもの。 活動領域は違うが、機械の構造は全く相似であり、双児の兄弟にたとえられる。 しかも不可欠である一点は、動力が…

シド・ミードの「∀ガンダム モビルスーツ・デザイン画集 MEAD GUNDAM」が復刊されるかも

http://blog.book-ing.co.jp/fukkanrepo/2007/06/post_460d.html ブッキングのスタッフ会議で復刊にあたっての調査を開始しました。 新たな情報が入り次第、こちらのブログにてお知らせいたします。 DVDBOXは発売されるし、安田朗の「∀ガンダムデザインズ」…